育ちの良さを漂わせる「グッドガール」が裏トレンドに浮上

■どう着る?グッドガールの取り入れ方

 別のテイストと重ねて、ガーリー感を濃くしすぎないアレンジが、全体をうまくなじませるコツ。秋冬のヒットが確実視されているタートルネック・ニットやスリーブレスジャケットとの相性もいい。小ぶりのミニバッグはキュート感を添える。ベレー帽やカチューシャなども使える。ジェンダーレスな装いはやや潤いを欠く場合も珍しくないが、グッドガール的なアイテムを添えれば、程よいコケットが加わる。

 ネクタイ&白シャツ、V襟のニットなど、フランスの良家女子高校生リセエンヌを連想させる着姿も見直されている。既に2014年春夏シーズンのパリコレクションでリセスタイルが提案され、同じシーズンのニューヨークコレクションでも米国名門校の学生が好むプレッピー風の装いが打ち出されている。もちろん、東京コレクションにも反映されている。今の盛り上がりは、この時期の仕掛けが2シーズンほどかけて熟成した結果とも見える。

 今のモードは異なるテイストをミックスするのがセオリー。たとえば、「過去と未来」という異なるムードをミックスしたレトロフューチャーもそうだ。そういう意味で言えば、節度や礼儀、クリーンさを基本軸とする「グッドガール」には、いたずらっぽさや茶目っ気などの真逆とも言えるような気分も忍び込んでいて、全体として「ダサかわいい」といったトーンの不ぞろい感がある。そこにデコラティブやジェンダーレスなどの別テイストを加味していけば、さらに趣の深いスタイルへと進化していきそうだ。

(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江

宮田理江 - ファッションジャーナリスト -

rieface_01_01.jpg

 複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビなど数々のメディアでコレクションのリポート、トレンドの解説などを手掛ける。コメント提供や記事執筆のほかに、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南書『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』がある(共に学研)。  http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/

記事のタグ

最新の関連記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング