Fashion 買ったモノ

繊研新聞社 小笠原拓郎が購入した2015年のベストアイテム10

⑥ランバンのグローブ

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「バーバリーのオーストリッチを使ったグローブをとても気に入っていたのですが、2年前のパリコレクションシーズンの途中で落としちゃって。すごくショックだったんですよね。それ以降なかなか気に入ったものに出会えなかったのですが、このグローブを見た時に素敵じゃないかと思い購入しました」と紹介してくれたのは上品な「ランバン」のレザーグローブ。ラム革とシルクのライナーで作られているため、とても柔らかいのだそう。「ランバンは洒落たものを作りますよね。ネクタイやボウタイも持っていますが、今までのメンズにない柔らかい印象の小物アクセサリーも上手ですよ」。

⑦ハイダー アッカーマンのベロアブルゾン


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2015年、ベストバイに初選出となったブランド「ハイダー アッカーマン」について、「15年秋冬のハイダー アッカーマンはすごく好きでしたね。リーゼントヘアのモデル達を使って、50sのような雰囲気のあるスタイルを提案したんです。そういうテイスト、僕好きなんですよ。ハイダー アッカーマンの服は、メンズもレディースもモデル映えする服なんですよね。だから、身長が高くて細身の人が着るとサマになるアイテムがたくさんあって、僕には難易度が高いという印象でした。ジャケットもコートもきれいなんだけど、服に着られちゃうパターンになってしまうので(笑)」と語る小笠原氏。ランウェイショーを見て気に入ったというブルゾンは、ベルベットの上品なワインカラーとシルエットが気に入っているようで、今冬大活躍の1着だったそうです。

⑧ハイダー アッカーマンのショール


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ブルゾンとともにルック買いしたシルク&ウール素材のショール。実際にブルゾンにショールをまいたスタイルで使用することが多いそうで、「着物の生地みたいですよね。ハイダー アッカーマンの服って和の要素が入っていることが多いんです。このショールも着物の生地のような模様で、そういう要素が垣間見えますよね。ちなみにカニエ・ウエストが全く同じの持ってました」と世界の先端層はハイダー アッカーマンに注目し始めているようですね。来年はヒットブランドになるかもしれません。

⑨サイのオーバーオール

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今年は海外ブランドが多かったベストバイの中で唯一のジャパンブランドが「サイ」。「やっぱり、日本の中でクオリティがトップクラスのブランドだと思います。20年くらいこの仕事をしていると色んなものを見ているから、プロダクトの作りや面が納得できないと買わないです。サイは、普通に使えるアイテムがたくさんあるんですよね。ものとしての完成度が高いのはもちろん、例えばこのオーバーオールだったらタスマニアウールをデニムの中に混ぜてあるんですよ。生地は勿論ですが、70年代のムードがあったので、サイのコレクションを見ていてこれまで購入した事のないオーバーオールに挑戦してみるのも良いかなという気持ちになりましたね」。

⑩ サイのセットアップ

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続いても「サイ」からシンプルなセットアップをピックアップ。「このスーツはスーパー150の生地を使っていて、ちょうどいい落ち感があるんです。サイは19世紀のテーラリングのパターンを引けるほどに技術を持っていて、このスーツはあえて90年代頭のロメオ・ジリを思わせるパターンで仕立てられています。少しだけラウンドショルダーなのもすごくいいなと思いましたね。勿論過去にもサイのスーツを買って持っているんですが、今着ると着丈が長かったりして、古く感じてしまう。ベーシックに見えるんだけど、実は今のものを作っているんです。バランスとセンスが素晴らしいと思います」と絶賛のコメントでした。ちなみに、次の世代のデザイナーについて「ファセッタズムは実際に購入することも多いですね。あとは、まだ購入してはいないのですが、サルバムも好きです」と注目しているブランドも。来年は、ベストバイにあがるジャパンブランドが増えるといいですね。

■ 2015年ベストバイ総評


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「今年はちょっと少ないかな?春夏に軽めのものを沢山買いましたが、少なめなのかと思います。靴はオールデンを買いましたね。ときめいたものと価格のバランスもあるし、そもそもクローゼットの余裕がなくなってきたという問題もあるし(笑)。ただ、いい買い物ばかりで、バランスが良かったし、気に入ったものを買えているかな。一つ間違えると『アレ?おばちゃん?』みたいなアイテムもあるんですが、今シーズンはそういうちょっと"あやうい昭和感"を感じさせるアイテムがいいと思ったんですよね」。ラインアップを見てもわかるように、今年はブルゾン一色の年で「会社では"ブルゾンおじさん"と呼ばれてましたね(笑)」と変なあだ名が付けられるほどだったとか。とはいえ、年末に公開されたピッティ ウオモのプロモーションビデオにアジア人代表で登場するなどご自身の活躍の幅も広がった年でした。2016年も小笠原氏の活躍とお買い物に注目です。

1966年愛知県生まれ。1992年にファッション業界紙の繊研新聞社に入社。1995年から欧州メンズコレクション、2002年から欧州レディスコレクションの取材を担当し、20年以上にわたり世界中のファッションを取材執筆している。
繊研プラス: http://www.senken.co.jp/

■繊研新聞社 小笠原拓郎が購入した10のベストアイテム 【2013年】【2014年

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