Business インタビュー・対談

【インタビュー】Sumally代表 山本憲資 "物欲刺激SNS"の仕組みと狙い

■収益化とビジネス

―コマースに力を入れているセレクトショップでもEC化率は10%以下と低いのが現状です。今後の可能性は?

 EC化については、まだまだこれからなんじゃないでしょうか。Sumallyは多少EC化に貢献はするかもしれませんが、EC全体で見たユーザーエクスペリエンスをもっと進化させないと伸びていかないのでは、という気がしています。僕らはネット化を進めようとしているわけではなくて、経験をアップデートさせるというか、そのツールがネットだったというだけなんです。

2013年にスタートしたコマースや企業向けのビジネスアカウントといったB2C(企業と個人間の取引)は続けますか?

 B2Cの方も伸びていて今後も続けますが、圧倒的にC2Cのスケールの方が可能性が大きいですね。僕らがすべきことはものの流れを作ることで、将来的にはB2Cも巻き込んでいけると想定しています。

―マーケットプレイスを始める前に行っていたテスト販売の結果は?

 2週間ずつ3回実施し、個人ユーザーに出品をつのって先着順で受け付けました。完売率は約3〜4割。平均の購入単価は1万円前後で、「want」とのマッチングが成立するだろうと確信しました。

―現在の手数料は無料。収益化とビジネスモデルについてどう考えますか?

 より価値のある情報を流通させた上で、課金制も視野に入れています。手数料については販売価格の10%を想定していて、様子を見つつ夏季からのタイミングを考えています。まず今は、収益よりも流通量を増やすのが一番のプライオリティですね。

―これまで2度の資金調達を行ってきた。今後の増資計画は?

 じっくりと準備しているところです。ゴリゴリといきますよ。


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■ネット上に「街」を作る

―"モノのSNS"からB2C、そして今回のC2Cと計画的に進めてきましたが、今の課題は?

 出品数をどう増やし、良いものを集めていくかということは当面の課題ですね。計画スピードを上げたいとも思いますが、優秀なチームでも開発については一歩ずつ。僕はネット上に「街」のようなコミュニティを作りたいと思っているのですが、コミュニティ作りも近道が出来ないものだと考えているので、この部分は特に丁寧に進めています。

―ネット上の「街」とは、具体的にどういったものですか?

 FacebookやTwitterをリアルな世界に例えると、飲み屋や学校といった近しい人たちで共通するトピックを話したりする場所のように機能していますよね。Sumallyはそうではなくて、強いて言うなら「なんとなくのセンスを共有している人たちが、なんとなく集まっている場所」なんです。「あの人、素敵な格好しているな」とか、「あの店員さん、なんだか話が合うんだよな」とか。そこに売り買いされるモノや人が付いてきて、そのサイクルが大きくなったときに「街」になる。この原宿・表参道の20年も、ニューヨークのソーホーの20年も、そういうふうに積み上げられて発展してきたんじゃないでしょうか。そういった構造ってまだWEB上に無い気がしていて、それを作っていきたいと考えています。


■Sumally:http://sumally.com/

(聞き手:小湊千恵美)

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