
女性の生き方の多様性が改めて注目される昨今。共感を呼ぶエッセイから元気を貰ったり、人生の先達として成功を収めてきた女性たちの等身大の姿から学びを得る読書体験をしてみませんか。ウィメンズ・エンパワメント(Women's Empowerment)の活動も盛んな今だからこそ、改めて向き合いたい「ジェンダー」についても学べる本などおすすめの14冊を紹介します。
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「フェミニズム」を学ぶ
「性別関係なく、ジェンダーギャップに向き合ってより良い世界を目指す」ことの大切さを発信する本書は、ナイジェリア出身の著者のTEDでのスピーチをまとめました。平易でわかりやすい言葉でジェンダーについて語る傑作です。原題の「We Should All Be Feminists」のスローガンは、「ディオール(DIOR)」史上初となる女性アーティスティック・ディレクター、マリア・グラツィア・キウリによる2017年春夏コレクションでもTシャツにあしらわれ話題になりました。
お隣韓国でも、痛ましい事件を受けて性差別への問題意識が高まっています。女性をめぐる性差別に関する日常会話のマニュアル集、というスタンスで編集された本書ですが、すべてのマイノリティ差別に通ずる普遍的な内容を読み取れます。自分のスタンスの確立、そして相手との対話の仕方についてを、著者の経験から学べる書籍です。
女性が公の場で自分の意見を「発言」することに対しての風当たりの強さについて、西洋古典学者である著者が迫る一冊。古代からのあらゆる文芸や美術を手がかりにしながら、女性が声を上げることを封じてきた社会の伝統をあぶり出す意欲作です。
女の子用のグッズといえば、まだまだ「ピンク」のアイテムがあふれていますよね。「女の子の好きな色=ピンク」という共通認識はどこからやってきたものなのか、国内外の事例をたどりながら、女子カルチャーとピンクの関係を探っていく新感覚の書籍です。日常に潜む当たり前の事例がテーマなだけに、興味深く読み進められます。
共感と励ましのエッセイ
「フェミニズム」というと少し敷居が高かったり、堅苦しい印象を感じたりもすることも。本書「バッド・フェミニスト」を読めば印象も変わるかも?主にポップ・カルチャーを取り上げながら、著者ロクサーヌ・ゲイが軽妙な語り口で様々な差別や格差を痛快に語るエッセイです。
いつしか「美しくいること」が強迫観念のように感じられたりもしませんか?本書では、あくまで美容は自己肯定感を高めるためのツールとして「筋トレ」というキャッチーな表現を用いているのがユニーク。読み終えた後は、自分自身を愛するために美容に取り組みたくなるはずです。
自身の主演ドラマ「Girls/ガールズ」ではクリエイターも務め、マルチに活躍するレナ・ダナムによるエッセイです。正直すぎる筆致で自身の半生を描いたエピソードの数々はまさに共感の嵐。不器用で格好悪い自分でも良いんだ、とポジティブに思わせてくれます。
たった200冊の自費出版から40万部のベストセラーへと変化を遂げた韓国発の大ヒットエッセイ。気分変調症を患う女性が精神科医とのカウンセリングを通して自分自身と向き合う姿を描きます。ユーモアたっぷりの秀逸なタイトルは、不安定な心を言い表したもの。「わかる!」と言いたくなってしまう人も多いのでは?生きづらさに苦しむ人の心にそっと寄り添ってくれる一冊です。
フェミニズムの歴史に触れる
ベアテ・シロタ・ゴードンは、23歳の時に日本国憲法のGHQ草案作成に参画し、現在の両性平等の条項(24 条)の原型を執筆した女性として知られています。現在の私たちの生活の根幹を支える憲法について、オーストリアや日本、アメリカと各国で過ごした彼女の人生を語るとともに、9日間にわたる日本国憲法草案をめぐる様子を描いた本書を読んで思いを馳せてみませんか。
サフラジェット(Suffragettes)とは、19世紀末から20世紀初頭に女性参政権を求めて活動していた女性たちのこと。確固たる信念で投票件を求めて戦った女性たちの姿を美麗なイラストで描いた絵本は、手軽に読めるけれどずっしりと心に響きます。
サッカー・ワールドカップ2018で、決勝戦に乱入した女性たちの警察官ルックが記憶に焼き付いている人も多いのでは?彼女たちは、ロシアのモスクワを拠点とするフェミニスト・パンクグループ「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」のメンバーでした。ロシアの家父長制社会や政治改革のために戦いを挑む彼女たちの目的を、グループ創設者のひとりであるマリヤ・アリョーヒナが自らの言葉で語ります。
先人の生き方から学ぶ
アメリカ合衆国の歴代ファーストレディきってのファッショニスタとしても知られたミシェル・オバマが、彼女自身のペンで半生をつづった回顧録です。輝かしいキャリアを持つ知的なミシェルはどこか雲の上の存在のようにも感じられるけれど、実は彼女自身も私たちと同じように悩み、傷ついてきた等身大の人間なんだと思わされます。
昨年2020年に亡くなるまでの27年間にわたりアメリカ合衆国最高裁判事を務めたルース・ベイダー・ギンズバーグ。リベラル派のアイコン的存在で、「RBG」の愛称で若者からも絶大な人気を得た彼女の人生哲学をインタビューを通して迫ります。ドキュメンタリー映画も合わせてチェックすれば、さらにパワーをもらえること間違いなし!
112人にも渡る女性へのインタビューを通して、「働く」ことの多様性に迫る本書。「自分らしい」キャリアを選択し積み重ねて来た、という共通点はあれど、職種はもちろんバックグラウンドも様々な女性が登場します。キャリア含めたライフプランのロールモデルとなる存在がきっと見つかるでしょう。
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