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【連載:平成生まれの音と服】FIVE NEW OLDヒロシと渋谷「ボーイ」

 日本人離れした流暢な英語詞にポップなメロディーで急上昇中の若手バンド「ファイブニューオールド(FIVE NEW OLD)」。ボーカル ヒロシ(HIROSHI)は「自分にフィットするものを無意識に選んでいる」と好きなバンドTシャツを着て意思表示する。ヒロシのお気に入り渋谷の「BOY」で聞く「平成生まれの音と服 vol.8」。

- はじめに自己紹介をお願いします。

 ファイブニューオールド(FIVE NEW OLD)ボーカルのHIROSHIです。僕らのバンドコンセプトは「ワンモアドリップ」。自分たちの音で、聴いてくれる人の普段の生活がいつもより少し豊かになればと思って楽曲を作っています。

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- HIROSHIさんのネイティブな英語で歌われる爽やかなメロディーも魅力の一つですよね。

 全て英語で作詞しているんですけど、国際的に通用するバンドになることを視野に入れているので耳障りの良い発音を意識しています。洋楽ならではのムーディな雰囲気やグルーブ感を日本人が作っているということを面白いと思ってもらえたら嬉しいですね。

- 英語はどうやって身につけたんですか?

 親が洋楽好きで、小さい頃からスティービー・ワンダー(Stevie Wonder)などを聴いていたんです。もちろん歌詞カードを見ても読めないので最初は音真似をして歌っていたんですけど、気がつけば身についていました(笑)。なので帰国子女でもなければ、留学経験があるわけでもないんです。「ベストヒットUSA」の小林克也さんも小学校の頃にラジオで駐留軍放送を聴いて英語を身につけたって聞きましたけど、同じ感じですね。

- 他にどんなアーティストの楽曲で発音を学んだんでしょうか?

 アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)やプリンス(Prince)、ザ・スプリームス(The Supremes)もよく聴きました。ロックを好きになったきっかけはデフレパード(Def Leppard)で、それからミクスチャーロックやラウドロックなど色々なジャンルを聴き漁りました。あとはナズ(Nas)とかエミネム(EMINEM)を聴いてヒップホップにハマった時期もありましたね。バンドをしたいなと思ったのはスケートボードを好きになってブリンクワンエイティートゥー(Blink-182)やニュー・ファウンド・グローリー(New Found Glory)のような2000年代のメロディックパンクを聴き始めてからです。

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- ファッションもスケートボードカルチャーから影響を受けたんでしょうか?

 ファッションにめっちゃ詳しいわけではないんですけど、振り返ると10代の頃に一番影響を受けたのはスケーターカルチャーでしたね。あとはおばあちゃんがファッション好きで、家にヴォーグ(VOGUE)などがスクラップしている本があったりBSジャパンで放送されている「ファッション通信」の録画ビデオがあって。それらが直接僕のファッションに影響しているわけではないですけど、オシャレを好きになるきっかけにはなったと思います。

- 自分で服を選んで着ようと思ったのはいつ頃からだったんですか?

 小学校6年生ぐらいですかね。映画「マトリックス」がすごく流行っていて、母親がマトリックスっぽいレザージャケットを持っていたので学校に着て行ったのが最初じゃないですかね。先生には驚かれましたけど(笑)。僕は体が細いので女性の服の方が体に合うみたいで、母親やおばあちゃんのお下がりを着ることが多かったですね。個人的にもウィメンズのシルエットやサイズ感が好きです。

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- 普段から古着を着ることが多いですか?

 自分に合ったものを選ぶようにしてるのでデザイナーズか古着かという点にはこだわっていません。ただ、デザイナーズで言えばサンローラン(SAINT LAURENT)が好きなのでコレクションはチェックしています。ブランドの服はデザイナーが何を考えて作ったのかという背景や内側を探るのが好きなんですよね。音楽に関しても作り手のバックグラウンドや思いに影響を受けることがあります。

-今回紹介してもらったお店「ボーイ(BOY)」との出会いは?

 テンパレイ(Tempalay)というバンドのサポートメンバーであるエイミー(AAAMYYY)ちゃんから紹介されて行ったのが初めてです。そしたらオーナーであるトミー(TOMMY)くんは僕が好きなバンドだったり仲のいいバンド仲間と知り合いで。すごく音楽とリンクしているお店なんだなとすぐに気に入りました。トミーくんがいるから通っているようなもので、やっぱりお店って人が大事だなって思います。これまでは関西に住んでいたので上京するタイミングでしか行けてなかったんですけど、半年ほど前に上京してきたのでこれからたくさん通いたいと思います。

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-服選びでのポイントはありますか?

 さっきも言ったように体型に合うかどうかが重要なので、ウィメンズのアイテムを取り入れることが多いですね。自分のコンプレックスをうまく活かせるような服選びを心がけています。あとは、好きなバンドのTシャツをよく着ていますね。

- 一番のお気に入りは?

 「ソニックユース(Sonic Youth)」のアルバム「グー(Goo)」のプリントTシャツですかね。好きなバンドのTシャツを着ることで自分の好きなものを示す意思表示になるし、見てくれた人が新しい音楽を知るきっかけになってくれたら嬉しいなって思っています。

- 意思表示という点では音楽と共通する部分でもありますか?

 自分らしさを表現できるという点では共通していると思います。僕らの世代は音楽にしてもファッションにしても自分にフィットしていてナチュラルなものを無意識に選んでいるのかなって。やんわりとした個人主義みたいなものがあって、突き放すんじゃなくてあくまでも相手の感性を認めた上で自分のスタンスを持つ。音楽とファッションだけではなくてライフスタイルをひっくるめた様々なものにそういう空気感で触れているんじゃないかな。

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- ステージに上がる時の服装で決めていることはありますか?

 他のメンバーは体が大きくて僕だけ極端に細いというコントラストがあるので、自分の動きが大きく見えるようにオーバーサイズのものを着るようにしてます。色で言えばここ数年ぐらいはメンバーでシンプルに白か黒を着るっていうことが多いですかね。

- モノトーン以外でも挑戦してみて欲しいです。

キラキラのスーツとか着てみたいなって思ってます(笑)。最近、アメリカのTV番組でハイム(HAIM)という3姉妹のバンドがスパンコールのキラキラの衣装で出演しているのを観たんですけど、70年代っぽくてすごくよかったんですよね。プリンスの影響もあるのかもしれないですが、僕的にはキラキラの衣装=ザ・スターって感じで憧れています。

- 最後に今後の目標を聞かせてください。

 ジャンル関係なく自分たちにしか表現できない音楽を追求していきたいです。音を聴いただけで「この音はファイブニューオールドだね」ってわかってもらえるように。あとは最初にも言ったんですけど僕たちの音楽は「ワンモアドリップ」な存在でありたいと思っているので、うまく生活に馴染みつつアートな部分を見せられるような作品を作っていきたいです。

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BOY
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷302
営業時間:14:00〜22:00
電話番号:03-6455-3404
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