大阪心斎橋が低価格雑貨店の激戦区に〜タイガー、アソコ、ダイソーが好調

ASOKO(2013年3月のオープン時)

 大阪心斎橋界隈が、おしゃれ雑貨店の激戦区になっている。昨年7月、アメリカ村にデンマークの激安雑貨店「タイガー・コペンハーゲン」が日本1号店をオープン。予想を超える反響で長期休業を余儀なくされるなど、大きな話題を巻き起こした。100円ショップの老舗「ダイソー」も、心斎橋筋北商店街に西日本の旗艦店を出店。クリスタ長堀の「スリーコインズ」、アメリカ村の「ミカヅキモモコ」などおしゃれな激安雑貨店がしのぎを削る。(文・写真 / 橋長初代)

 激戦に拍車をかけたのが3月2日、南堀江にオープンした雑貨店「ASOKO(アソコ)」だ。「イーヴス」などを展開する遊心クリエーションの新業態で、低価格雑貨市場に初参入。100円ショップとは一線を画すデザイン性の高さと、ギャラリー風のユニークな陳列が受けた。

 心斎橋の中心から離れているにもかかわらず、来店客数は1日平均1,600~1,700人、1カ月で約5万人を超えた。平均客単価は約1,200円。売上げは予想の5倍以上という。手つなぎコースターやカプセルボールペン、おもちゃ消しゴムなどカタログ掲載商品はほぼ完売。工具やデジタル雑貨も人気で、男性客は約4割を占める。イーヴスと同様に原価率を高くして値頃感を出し、高感度な店舗空間で提供したことが支持された。

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ASOKO 店内

 想定外の反響のため、商品を入荷してもすぐ完売し、供給が追い付かない状況だ。入荷待ちの商品が多く、空の棚も目立つ。人員は急きょ3倍に増員した。「随時追加発注しているが、商品の拡充を急ぐしかない。商品供給体制の整備を最優先に、物流体制の構築も急ぐ」と、森島純嗣社長は話す。

 今後は一旦出店計画を見直すが、2号店は年内をめどに出店する。都内の中心地に大阪店を凌ぐ規模の旗艦店を予定。秋頃にはネット通販も開始するという。国内のみならず、海外からの引き合いが多く、欧米進出の構想も現実味を帯び始めている。


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タイガーコペンハーゲン アメリカ村店(2012年7月のオープン時)


 一方のタイガーは、「本来の売り場環境を提供したいから」と、1カ月余り臨時休業して態勢を整えた。「この間、商品の買い付けや物流面も強化し、店舗ではレジ台数を倍以上に増やした」(ゼブラジャパンの広報担当者)。その結果、現在も1日平均約2,500人が来店し、平均客単価は約1,500円。平日でも早い時間から賑い、勢いは衰えていない。人気の理由は、カラフルでポップな北欧デザインとバラエティ豊富な品ぞろえにある。大半が100~300円で高くても1,000円以内。行くたびに新商品が入荷しているのも、リピーターが多い理由だ。

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タイガーコペンハーゲン アメリカ村店 店内

 当初の出店計画は白紙となったが、「2号店、3号店を早期に出店し、店舗出店のスピードを加速していく必要がある」(同)と話している。


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