【動画】山本寛斎40年の集大成 ロンドンV&A博物館で日本の伝統と美をテーマにショー

1971年「KANSAI IN LONDON」で発表された「凧絵」マント
1971年「KANSAI IN LONDON」で発表された「凧絵」マント
画像: (c) Victoria and Albert Museum, London

 デザイナー山本寛斎が、40年以上にわたる活動の集大成となるファッションショー「Fashion in Motion: Kansai Yamamoto」を、デビューの地ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート(V&A)博物館で11月1日に開催した。テーマは、山本寛斎が日本の美学と捉える「婆娑羅」。1971年のデビュー時に披露した瞬時に衣装を変える「引き抜き」の手法やパフォーマンス、ライブミュージックを組み合わせた演出で、日本の伝統や文化を現代に発信するエネルギッシュなコレクションを繰り広げた。

 V&A博物館が主催する「Fashion in Motion」は、これまでも数々の著名デザイナーがショーを開催してきた。今回迎えられたのは、1971年にロンドンで日本人初のショーを開催した山本寛斎。「日本人の持つ元気、そして強烈なエネルギーを全てのショーの中で表現していきたい」という決意のもと、豪華で美的に振る舞う様を指す「婆娑羅」をテーマに、古い伝統と新しい日本の技術を融合させるコレクションを発表した。

 ショーは6つのシーンで構成され、オープニングでは大正時代と昭和初期の着物をほどいて新たに組み合わせた着物や万祝(まいわい)、筒描き染古布の半纏衣裳を着用したモデルがランウェイを練り歩いた。続いて山本寛斎とエレクトリックトランペットを生演奏する近藤等則、そして黒子が登場。デビュー時に発表された「凧絵」マントは、黒子の引き抜きによってデヴィッド・ボウイのステージ衣装としてデザインされた「TOKYO POP」ジャンプスーツ、そしてワンショルダーワンピースにスタイルを変化させた。各シーンごとに音楽や映像といった演出を変え、アーカイブから新作まで全52体の作品を発表。国籍や人種、肌の色などの境をなくした各モデルの得意なウォーキングやパフォーマンスを表現させることで、服を着る喜びやライフスタイル、そして自己表現を描いたという。フィナーレではショーに関わるスタッフもランウェイに現れた。

 ショーで発表された作品の一部は、2014年1月2日〜1月14日の期間限定でオープンする伊勢丹新宿店のポップアップストアで先行販売を予定。「Fashion in Motion: Kansai Yamamoto」を皮切りに、「KANSAI FASHION PROJECT」として山本寛斎の原点である「服」への復活を本格的にアピールしていくという。


■Fashion in Motion: Kansai Yamamoto 画像レポート
 http://www.fashionsnap.com/collection/kansai-yamamoto/2014ss/

Fashion in Motion: Kansai Yamamoto