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ファッションが伝えるピースフルなメッセージ<2015-16年秋冬>

writtenafterwards フィナーレ
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画像: Fashionsnap.com

 2015-16年秋冬の新作を発表するファッションウィーク「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2015-16 A/W」が、3月21日に閉幕した。最終日には、約2年半ぶりに参加した山縣良和の「リトゥンアフターアワーズ(writtenafterwards)」や、トリを務めた落合宏理の「ファセッタズム(FACETASM)」といった旬のデザイナーそれぞれが、ファッションを通じてピースフルなメッセージを伝えた。

 東京のファッションウィークは、3月16日に渋谷ヒカリエで開幕。6日間の期間中、公式スケジュールでは初参加13ブランを含む52ブランドが新作を発表した。海外からは、タイやインドネシア、イギリスなどから6ブランドが参加。合同展示会や各種イベントも開催され、国内外からプレスやバイヤーなど多くのファッション関係者が来場した。

 最終日の21日は、世界で活躍するファッションデザイナーを東京から輩出することを目的に新設されたアワード 「TOKYO FASHION AWARD」の第1回目受賞デザイナー 6人が新作を発表した。「リトゥンアフターアワーズ」はランウェイにニードルパンチの製法で作られた地球を登場させ、BGMは子供たちが歌う「ヒール・ザ・ワールド」。カラフルなニットを着た年齢や国籍が異なるモデル、そして宇宙人やスーパーマンが登場するなどユーモアに溢れ、笑いと拍手で包まれた会場に一体感が生まれた。山縣良和は「世界情勢が揺らいでいる今、ファッションで何か出来ないか」という考えを形にしたという。また「ファッションが好き」という愛情を表現した「ファセッタズム」のテーマは「love」。ジェンダーを超えた素材使いやディテールの掛けあわせの妙が光り、解体と再構築による凝った仕立てと、独自のボリュームバランスに磨きがかかった。オリジナリティが際立った2つのショーでは、社会や世界と向き合ったデザイナーそれぞれが、ファッションのポジティブな意味を発信した。