;

欧米で話題、ファッション産業の闇に迫ったドキュメンタリー映画「THE TRUE COST」が日本で初上映

追加情報:

【9/14追加情報】11月14日(土)~渋谷アップリンクで上映決定。
 >>公式サイト

予告編動画より
予告編動画より

 ファストファッションビジネスの闇を描いたドキュメンタリー映画「THE TRUE COST〜真の代償〜」の一夜限りの上映会が都内で開催され、本編が日本初公開された。同作は、先月NYでの公開を皮切りにメディアからも注目を集め、世界中で公開が決定。日本での劇場公開は未定だが、映画の公式サイトから日本語字幕版のダウンロードが可能。価格は9.99ドルから購入できる。

 「THE TRUE COST」は、途上国の過酷な環境下で働く労働者や、経済学者、環境活動家、オーガニックコットンの栽培農家、ファッションデザイナー、ファッションブランドの経営者など様々な視点を元に「消費主義」から成り立つファッション産業の"闇"を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画。フェアトレードブランド「ピープル・ツリー(People Tree)」の代表サフィア・ミニー(Safia Minney)の国内外でのフェアトレード活動にも焦点が当てられ、日本でも撮影が行われた。デザイナーのステラ・マッカトニー(Stella McCartney)やアウトドアブランド「パタゴニア(Patagonia)」の副社長で登山家のリック・リッジウェイ(Rick Ridgeway)も登場し、環境への取り組みや企業の責任について語った。作中では、先進国で服が溢れ、企業が利益を上げる一方で、途上国の労働者が置かれる状況が一向に改善しない不条理を問い、消費者の物欲を過度にあおる広告や安価な商品を叩き売るファストファッションブランドなど、利益至上主義の企業を生み出した現行の経済システムを痛烈に非難している。

 同作は、2013年に起きたダッカの縫製工場崩壊事故をきっかけにファッション産業の構造に疑問を持った映画監督のアンドリュー・モーガン(Andrew Morgan)が、キックスターターで調達した資金を元に、2年の歳月を費やし制作を手がけた。先月ロンドンで行われたプレミアには、同作に出演しエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねた環境活動家のリヴィア・ファース(Livia Firth)や夫で俳優のコリン・ファース(Colin Firth)、デザイナーのトム・フォード(Tom Ford)らが会場に姿を見せ映画をアピールし、メディアの注目を集めていた。

 11日には都内で一夜限りの上映会が開催され、上映後にはファッションジャーナリスト生駒芳子、フリーアナウンサーの末吉里花、モデルの鎌田安里紗らが同作にも出演したサフィア・ミニーとともに登壇し、トークショーを開催。サフィア・ミニーは「映画を周りの人にどんどん広めて、ファッション産業の現状を知ってほしい」と訴えた。