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黒字化したECロコンドが掲げる「ロコノミクス」 実現に向けオールセインツと提携

代表取締役社長 田中裕輔氏
代表取締役社長 田中裕輔氏
画像: Fashionsnap.com
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 靴とファッションのネット通販サイトを手がけるロコンドが、今後3年間の成長戦略を発表した。「ロコノミクス(LOCOnomics)」と名付け、「LOCONDOブランドの確立」「ファッションのテリトリー拡大」「販売チャネルの拡大」「欠品率の抑制」「ECのような店舗運営」の5つの柱で構成。近年はリアル店舗への出荷受託など業容範囲を拡大している同社だが、EC運営から物流まで一括で担うロコノミクスへ向けた第一弾パートナーとして、今夏本格上陸する英国発プレミアムカジュアルブランド「オールセインツ(ALLSAINTS)」と提携することを公表した。

 2010年に創業したロコンドは、昨年10月に黒字化を達成。リピート率は80%を突破しており、2015年度の年商は取扱高ベースで100億円を突破する見込みだ。最近では楽天が資本参加(全株式の5%以下)し、海外販売の仕切り直しや在庫連携プラットフォームの構築などの様々な協業を進めていく予定で、田中裕輔代表は「(楽天に)期待してもらっている」と話す。

 ロコノミクスのこの春夏の計画として、ファッションとサービスにおける「LOCONDOブランドの確立」のため、全主要ページのレイアウトの見直しをはじめ、商品情報だけではないトレンド情報の発信、若年層に向けた人工知能型アプリの提供、物流の内製化による即日配送対象時間帯の拡大、チェット接客を新たに実施。これまでも他商材化を進めてきたが、「ファッションテリトリーの拡大」を目的に、カテゴリーの見直し、資本パートナーであるアルペンのバックアップで半年前にスタートしたスポーツ分野の専門店化と機能強化、化粧品・サプリの再構築を行う。また「販売チャネルの拡大」を目指し、楽天に出店するLOCOMALLの販促強化とチャネル追加、ECの既存インフラや物流を活用したパートナー既存モール店舗の在庫接続とオペレーション受託、年間10億円水準が目前のロコチョク機能の強化、中国を中心とする海外戦略のリスタートを切る計画。「欠品率の抑制」に向け、近日入荷商品の注文機能の追加、5,000坪ある倉庫の大幅拡張、入荷・補充オペレーションの"ストレスフリー"化、営業企画・管理部門の本格立ち上げによる分析機能の向上を実現し、分析した情報はパートナーとのコミュニケーションの中で共有していく。さらにロコンドでは「ECのような店舗運営」を目標に、RAOS(=リアル・アズ・オンライン・ストア)計画を立ち上げた。同システムでは、売上・商品・在庫・顧客それぞれのデータを一元管理させつつ既存のシステムは連携させることが可能で、ECインフラを活用して初期費用を無料化することができるほか、店舗在庫をデジタルでリアルタイムにロケーション管理させられる点が特徴だ。

 ロコノミクス実現へ向けて提携した「オールセインツ」は、エンジニア含めた徹底的な内製化ポリシーによりEC化率は20%に到達するブランド。同ブランドにとって、ロコンドは初の外部パートナーで、EC運営だけではなくリアル店舗のサポートも行っていくという。