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ユニクロの外部デザイナーHana Tajimaに聞く「ムスリムファッション」の今

ハナ・タジマ
ハナ・タジマ
画像: FASHIONSNAP

 ユニクロが、イスラム文化を融合させたコレクション「HANA TAJIMA FOR UNIQLO」を日本国内で発売した。ムスリム(イスラム教徒)人口の多い東南アジア地域から生まれたコレクションで、欧米にも販路を広げ評価を得ている。外部デザイナーに起用されたハナ・タジマ(Hana Tajima)に、巨大ファッション市場として注目を集めるムスリムファッションの現状と未来についての考えを聞いた。

 ムスリム人口は約16億人と言われ、世界人口の約4分の1を占める。女性は布で頭と体を覆う控えめな服装が一般的だが、近年では「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」といった欧米のメゾンが伝統衣装「ヒジャブ」のコレクションを発表し、また日本のロリータファッションを取り入れたスタイルが話題になるなど、ファッション界でムスリム市場が注目を浴びた。日本人デザイナーでは井上里英香が手がける「リエカイノウエヌー(RIEKA INOUE GNU)」がムスリムに対応するモードなウエアを発表し、中国や中東に販路を広げている。

 「HANA TAJIMA FOR UNIQLO」のデザインを手掛けるハナ・タジマは、日本人の父親とイギリス人の母親のもとイギリスで生まれ育った。陶芸家の両親が働く姿を見て、デザインに対し情熱を抱くようになったという。10代の時にイスラム教に改宗し、教えに従いながらムスリムの新しいファッションスタイルを発信。そのフィロソフィーについて「全ての人は美しい、という信念を服のデザインに落とし込んできた。女性の身体や動き、服を着たときにどのような気持ちになるのかということが重要」と説明する。

 ムスリムファッションの今についてタジマは「非常に興味深い時期を迎えている」と捉える。「ヒジャブに関しては東南アジアでは鮮やかな色が流行っていて、ロンドンでは色というより様々なスタイリングを楽しんでいる」というように、様々な国や文化によって異なるトレンドが生まれているという。しかし、まだ注目され始めたばかりの「ニッチな市場」。グローバル展開するユニクロなどを通じて自身が提案する「内面の美」といったムスリムファッションの理解が深まることで「5年後には更に市場が広がり、ムスリムファッションの方向性が見えてくるのでは」とし、今後の発展と将来性に期待を込める。

■ユニクロ「HANA TAJIMA FOR UNIQLO」とは?:詳細記事