デザイナーは非公開、LA発「69」を身にまとうデニムの一団が原宿に現る

行進の様子
行進の様子
画像: FASHIONSNAP/ 嶌村吉祥丸

 10日午後すぎにデニムを身に纏った相撲取りや家族連れなど幅広い層のユニーク集団が原宿に現れ、通行人達の耳目を集めた。仕掛けたのはアメリカ・ロサンゼルス発のブランド「シックスティ ナイン(69)」。「『69』はありとあらゆる人のためのブランド。デザイナーという"神様"のような存在はいらないし、着る人が主役なのでデザイナーの顔や個性を出す必要はない」とプロフィールを公開しないことで、アノニマスなデザイナー観を提示するブランドだ。

 「69」は2011年にロサンゼルスで活動をスタートし国籍、性別、体型、年齢に関係ないデニムを中心とした服を提案。創作活動は服に留まらず、ライフスタイルブランドとしてジュエリーや家具、テキスタイルなどの製作をローカル生産にこだわり行っている。モデルによるインスタレーションはデザイナーの初来日を記念して開催され、ブランドの世界観を表現するため性別や年齢、体型の異なる計15人のモデルが二手に分かれて代々木公園を起点に表参道までウォーキングした。モデル達が街を歩く様子は若手フォトグラファーの嶌村吉祥丸により撮影され、一団はその後展示会会場に移動し、室内でもフォトシューティングが行われた。

 ブランドを手がけるデザイナーのプロフィールは非公開で、性別や年齢などのバッググラウンドを明かさずにクリエーション活動を行っている。デザイナーは匿名で活動をする理由について「ミステリアスな部分がある方がいろんな想像が膨らみ、人を楽しくさせる」と語り、「『69』は特定のターゲット層を持たないブランド。ユニセックスとかジェンダーレスといった今流行っている言葉は好きではなく、そういったカテゴライズはしていない。ファッションにおいて真面目過ぎるのはつまらないと思っていて「FUN」が最も重要な要素。例えばショーは無表情のモデルが歩くお決まりの形式は見飽きたので、モデル達がダンスをしてただ純粋に楽しんでるショーにしたり、いわゆる『ファッション』の枠に囚われないことを考えている」とブランド観を語る。「69」ではオーバーシルエットの服がそれぞれの体型により個々に違う表情を見せることからホームページ上でモデルの動くアイコンを表示したり、インスタグラムやムービーなどのヴィジュアルを通してブランドのユニークさを表現。今回撮影された写真も後日オフィシャルのSNSなどで展開される予定という。

 ブランドは11月11日から13日の日程で、原宿・表参道で一般向けの展示会を開催。期間中には実際に「69」の作品を無料で数時間レンタルし、そのまま原宿の街を歩き回ることが出来る体験型イベントを行う。

■「69」展示会
日時:11月11日(金)〜13日(日)12:00〜20:00 
※最終日のみ17時まで
会場:ART IN GALLERY
   東京都渋谷区神宮前4丁目25-3

「69」ブランドサイト