「実店舗はPR機能」ザ・リラクスが"試着するだけの空間"をオープン

THE RERACS FITTING HOUSE
THE RERACS FITTING HOUSE
画像: FASHIONSNAP

 デザイナー倉橋直実氏が手掛ける「ザ・リラクス(THE RERACS)」が6月30日、試着するだけの空間として「THE RERACS FITTING HOUSE」を神宮前2丁目にあるデザイナーズマンション「ビラ・ビアンカ(VILLA BIANCA)」1階にオープンする。店内には最新コレクションのサンプルが並び、自由に試着ができる。購入や予約はECサイトで受けるシステムで、同日から最新コレクションのオーダーシステムをスタート。ECサイトでは商品ごとに取引先が記載されるため、取引先等の実店舗で購入することもできる。

 ザ・リラクスは2010年にスタートし、卸と自社ECサイトで展開してきた。現在の取り扱いアカウント数はウィメンズが60、メンズが30で、売上高は毎年1.6〜1.8倍の前年比で推移しており好調。今回オープンする「THE RERACS FITTING HOUSE」は、ブランドが初めてフルラインナップで展開する場所となる。空間デザインは、クリエーティブディレクターでザ・リラクスのメンズをディレクションする南貴之氏が担当。建物本来の雰囲気を生かしつつ、真鍮や石、コンクリート、カーペットなどハイグレードな素材を使用して設計された。

 "試着するだけ"という店舗形態は、ザ・リラクスの倉橋直行代表取締役が13年前にアパレルメーカーに就職した時から構想していた。直行氏は「昔はウェブは広告として認知を拡大したり、情報を提供する場所だった。そこに販売機能を持ったECが今伸びており、合理的にビジネスをしていく上でECにシフトしたりショールームを持つところはある。MADE IN JAPANで生き残って行くには高付加価値ゾーンを大量ではなく少量、ないし少品種大量生産という形で販売できる形態を残さなければ、ビジネスの継続が難しい。そのためザ・リラクスではECと卸を軸に、実店舗は逆にPRと位置付けている」と説明した。

 直実氏はこのような店舗形態のメリットについて「商品を買わなくちゃいけないというプレッシャーを感じることなく、自由に見て、試着できる。リラクスの世界観を感じて、物を体感してもらい、購入して頂く場合は卸先でもECでも選択肢はお客様に自由に決めて頂ける」とし、またECサイトで購入するメリットを「品質管理が徹底されたセンターから商品が1番綺麗な状態で手元に届くこと」と捉える。今年2月にセレクトショップ「グラフペーパー(Graphpaper)」で「ただ試着するだけの空間」として企画展「FITTING HOUSE by THE RERACS」を開催した際は、「新しいビジネスモデルとして好評を頂いた」(直行氏)という。今後の展望について、直行氏は「まずはこのモデルを成立させること。初めてブランドの全体を見てもらえる機会ができたので、お客さんの生の反応を見てブランドがどう成長するかを検証し、自分たちの可能性と同時に限界点を感じながら判断していく」と語った。

■THE RERACS FITTING HOUSE
住所:東京都渋谷区神宮前2-33-12 VILLA BIANCA 2F
面積:150平米
電話番号:03-6432-9710
公式サイト