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サカイ/アンダーカバーが最初で最後の合同ショー 高橋盾が明かすメッセージの意味とは?

画像: FASHIONSNAP

 「サカイ(sacai)」と「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の合同ショー「10.20 sacai / UNDERCOVER」が10月20日、東京・千駄ヶ谷の聖徳記念絵画館前の特設会場で開催された。学生からメディア関係者、芸能人、工場の取引先まで1,200人以上が来場したという熱気溢れる会場では、いずれもパリで発表したばかりの2018年春夏ウィメンズコレクションを披露。フィナーレは、デザイナーの阿部千登勢と高橋盾が伝えたかったという「what comes around goes around」とプリントされたレインコートを羽織った全モデルが両端から登場し、ランウェイで交差する圧巻の演出で大きな拍手に包まれた。

 合同ショーはリヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」で幕を開けた。最初に登場したのはサカイで、ファンクミュージックをバックに軽快なショーを展開。テクスチャーが異なる複数のパーツを螺旋状のパターンに接ぎ合わせたミニドレスに始まり、立体的な刺繍や繊細なフラワープリント、薄地に施したチェック柄など、あらゆる色や柄がアシンメトリーのフォルムで融合し、サカイが得意とするハイブリッドスタイルの真骨頂を見せた。

 40人のモデルがパレードしたサカイのフィナーレが終わると会場のライトが落ち、天井からシャンデリアが降りてアンダーカバーのダークロマンティックな世界に一変。2人1組で登場する双子のような演出は、全てのペアが同じ服を裏と表で着用するというリバーシブル仕様を表現。終盤はパリとは異なり、キッズモデルたちがブルーのドレスをまとってランウェイを歩き、会場を沸かせた。

 アンダーカバーは15年ぶり、サカイは日本でショーを行うのは初めて。会場には多くの学生を招待しており、阿部千登勢はショーを終えて「学生のみなさんに夢を、というただそれだけ。その思いを伝えたくて」と思いを語った。2〜3年前から打診があったという高橋盾は、今回のタイミングについて「今だと感じた」と振り返る。「今、若者の心がランウェイやファッションから離れてしまっているが、『こういうデザイナーもいるんだ』ということ知ってもらえたらいい」と話し、フィナーレのレインコートのメッセージの意味について「僕は勉強が得意ではなかったから偉そうに言えないが、"一生懸命やったことはその分だけ自分に返ってくる"ということを伝えたかった」と続けた。

 ショー当日の正午にアマゾンや両店舗で販売開始した両者のコラボレーションアイテムはすでに完売。そのほか「トーガ(TOGA)」や「タカヒロミヤシタ ザ ソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」、「ブラックアイパッチ(BlackEyePatch)」のアイテムもそれぞれアマゾンでしか購入できない特別なアイテムとして好評だという。