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2013年の女性誌界は「ノンノ」政権誕生となるか?

 2012年の女性誌界はきゃりーぱみゅぱみゅの大躍進で青文字系政権となったのは 皆さんの記憶にも新しいかと思います。武智志穂さん、青柳文子さん、田中里奈さん、 瀬戸あゆみさん、Unaさんなどが活躍し、音楽シーンではメンバー全員が読モのSilent Siren、 Zipperの看板モデルAMOとAYAMOによるユニットAMOYAMOがメジャーデビューするなど 原宿系大勝利の一年でありました。

 『原宿女子』というムックではギャルの党首である若益つばささん(渋原派)が 「若益つばさ大変身!なりきり原宿女子」と原宿系に屈服。原宿系を渋原系に取り込むどころか、 その勢いに押され原宿系へと政権を明け渡しました。

 2月からきゃりーのワールドツアーもスタートし、2012年の勢いそのままに今年も 原宿系旋風が吹き荒れるかと思いますが、その一方で、じわじわと人気が高まって きているように感じるのがnonnoです。ポップなかわいさでファッションモンスターをやっている青文字系に対し、 男ウケのする美人を揃え対抗しているように感じております。


■まとめ記事が次々と作成されるnonnoモデル

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・佐々木希の顔が完璧すぎて神聖さすら感じる | うましかニュース
http://umashika-news.jp/archives/51862177.html

 「佐々木希がかわいい」というまとめがここ数年本当にツイッターのTLでよく流れてきます。 ステマか?と思うほどnonnoモデルはよく見ます。佐々木希さんのまとめではてブ数と RT数を足した数が一番多かったのが2011年の上記のまとめです。 はてブを一通りチェックすると、 佐々木希さんは2011年が記事の本数も集めたはてブ数も最大です。 おそらくこれは2010年に「世界で最も美しい顔100人」に日本で唯一選ばれたから。 世界が認めた美しさということでまとめ記事が爆発的に増えたのでしょう。

 佐々木希さんは2007年にPINKYモデルとして活躍し、その年のBegin2月号でも ポストエビちゃん(かわいいの系譜)候補として挙げられておりました。 それから数年間、ポストエビちゃん候補としてCanCamモデル、有村実樹さん、 長谷川潤さん等としのぎを削っておりましたが、結果としては ダークホースの佐々木希さんがごぼう抜きしていった感じですよね(決まり手は男性ウケ)。 特に2011年前後からよく話題になり、男性ウケという視点では立派にその役割を 果たしているかと思います。

【世界で最も美しい顔12位】桐谷美玲 ファッションギャラリー - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2135488164320374301

 nonnoの誇る美女は佐々木希さんだけではありません。桐谷美玲さんは2012年の 「世界で最も美しい顔100人」の12位にランクイン。佐々木希さんの前例から考えると、 今年ネットで数多くのまとめ記事が作成されることが予想されます。

 現時点(1月3日時点)でどれほどの人気があるのかと思い、桐谷美玲さんのブログの「読者数」を 見ると41852人でした。モデルの多くがやっているamebaブログには「読者になる」という読者登録ボタンが設置されており、 それを見れば読者登録数がわかります(公開していないモデルもいる)。 参考までに佐々木希さん52892人、藤井リナさん7599人、舞川あいくさん9601人、 田中美保さん9433人、押切もえさん15110人、田中里奈さん5300人。 女性モデルの人気どころで1万前後です。佐々木希さんと桐谷美玲さんの数字が抜けているのがわかります。 ちなみに4万超えは他にきゃりーぱみゅぱみゅ46046人と益若つばささん43476人がいます。 数字だけならそのレベルがnonnoモデルには2人もいるのです。

【画像集】モデル本田翼ちゃんの画像を集めてみた【天使】- NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2131454783188886601

 佐々木希さん、桐谷美玲さんに遅れて昨年末にブレイクしたのが本田翼さんです。 今最も旬と言えるほどNAVERでまとめ記事が作成されており12月と1月6日までで58本。 本田翼さんのまとめは125本なのでそのうち約半分が最近作成されたものです。 他に特筆すべき点としては、上記の「【画像集】モデル本田翼ちゃんの画像を集めてみた 【天使】」のPV数が約280万と圧倒的なこと。桐谷美玲さんのNAVERまとめの本数は113本で 最高記録の「300枚超え!人気モデル 桐谷美玲の壁紙写真、厳選画像。」で約46万PVです。

 残念ながら本田翼さんはamebaブログではないので読者数を比べることはできません。 その代わりmixiのコミュ人数で比べてみることにします。 モデルがamebaでブログを開設する前はmixiのコミュ登録人数で人気度を測っていたものです(笑) 今はmixi離れが起きているのであまりチェックしなくなりましたけども。

 調べてみると「*本田翼* (21170) (芸能人、有名人) 開設日:2011年01月31日」と出てきました。 参考までに「きゃりーぱみゅぱみゅ (22626) (芸能人、有名人) 開設日:2011年04月20日」。 開設日はどちらも2011年。きゃりーぱみゅぱみゅに劣るとは言えほとんど遜色のない数字です。 せっかくなので「世界で最も美しい顔100人」ランキングに選出された黒木メイサさんも 調べてみると「黒木メイサ (19432) (芸能人、有名人) 開設日:2005年02月16日」という結果。2005年からの積み重ねがあっても2万弱なんですね。それを考えると、本田翼さんの人気は相当なものだと言えるでしょう。彼女はゲームや漫画好きであることを公言しているので、これもネット民にウケる要因の一つになるかと思います。今後もまとめ記事が作成されるはずです。

■第4次モデル出身女優ブームの中心はnonnoとseventeen


 日経エンターテイメント2月号は「2013年の美女図鑑」。今年活躍するであろうエース格の 女性が取り上げられております。「モデル出身女優ブームの変遷」ではブレイクしたモデル、 その年代、主な現象とブームがまとめられており、nonnoの編集長(元seventeen編集長)がコメントもしています。

モデル系女優は、憧れのカリスマから、友達のような親しみやすさを持つ存在へと変化した。 演技力ももちろん必要だが、それに加え、素顔の人間性をアピールして、 どれだけ親近感を持ってもらえるかが、女優として生き残る条件だ。

 モデル出身女優ブームは第1次(1988~1996)、第2次(1997~2005)、第3次(2006~2007)、 第4次(2011~)とまとめられており、「憧れのカリスマタイプ」は第3次モデルブームまで。 その第3次として位置づけられているのが2006~2007年のエビちゃんブーム時です。 ブレイクしたモデルとして挙げられているのが、蛯原友里さん、押切もえさん、 山田優さん、香里奈さん、有村実樹さん。なぜかスルーされていますが鈴木えみさんも 加えてもよいかと思います。

 個人的には、彼女たちは「憧れのカリスマ」というよりは「モテ」のイメージの方が強いですね。 第3次あたりから赤文字系にギャル色が見られるようになり良くも悪くも「親しみやすさ」が出てきたと思います。 女性誌のモデルでだれが一番カワイイと思うか。よく男同士で語り合ったものです(笑) 今のnonnoモデルもその時の状況に似ていると思うのです。現にこんなまとめ記事があるくらいです。

・non-noモデルが最強すぎる件wwwwww : 無題のドキュメント
http://www.mudainodocument.com/archives/54302612.html

「あなたは誰がお好み?わたしはセシルちゃん!」とやっております。

 その第3次と現在の第4次の間に誰がブレイクしたのかを簡単に振り返りますと、 桃華絵里さん(小悪魔ageha)、蒼井優さん(森ガール)、梨花さん(SWEET)、 益若つばささん(ギャル)、きゃりーぱみゅぱみゅ(原宿系)などですよね。 これは全て女性ウケであり男性の入る余地はあまりないのです。 それが5年以上も続いています。そろそろ異性ウケがカムバックしてもよい頃合いだと思いませんか?

 ちなみに「親しみやすい」という点では月刊化する前のnonnoモデルの方に分があると思います。 藤澤恵麻さん、EMIさん、田中美保さん、森貴美子さん、竹下玲奈さんなどが活躍していた時代です。 あの頃は青文字系寄りのカジュアルで垢抜けきれない感じだったと思うのです(悪く言えばイモっぽい)。 そこに親しみやすさがあったはずです。今は佐々木希さん、桐谷美玲さん、本田翼さんなど 昔と比べると綺麗すぎますよね。どちらかと言えば、青文字系ではなく赤文字系の雰囲気に近く、 異性ウケの系譜にあるように感じています。

 そういう視点で第4次として挙げられている名前を見ると、武井咲さん、剛力彩芽さん、 桐谷美玲さん、佐々木希さん、奈々緒さん、川口春奈などなど、一部を除き赤文字系寄りが多く、 時代は再びモテに傾く気配を見せております。仮にそうなると綺麗どころを多く揃えている nonnoがその中心になるかと思うのです。

■nonnoの発行部数が50万部を突破

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 nonno2月号の表紙に「50万部突破!!」のコピーを左上に見つけました。 今までなかったコピーです。好調な雑誌は「○○部突破」「女性誌・男性誌No.1」といった 類のコピーをよくつけるので、これもnonnoのブレイクを予感させます。 私の記憶に残っている範囲ですと、表紙に「50万部突破!」とアピールしたのは 2010年のPopteen以来です。その年は渋原系がブレイクしギャルが森ガールから 政権を奪取しました。

 参考までに日本雑誌協会で nonnoの発行部数を調べると、2008年に40万あった(その数年前は50万部あった) 部数が2010年には30万前半まで落ち、2010年11月号から月刊化したことで部数が再び40万台に戻り、 そこから45万前後が続いているという感じです。それがようやく50万台の大台に乗ったようです。 2012年は看板モデルとして12年間も活躍した田中美保さんが卒業しました。 それでも部数が落ちなかった。それだけ勢いがあるということだと思います。 ちなみに女性誌全体だと前年同期と比べて7%弱落ち込んでいます。

 これと対照的なのがCanCamです。ファッション誌が一番力を注いでいるのが9月号なので、 部数算定期間を7月~9月で調べますと、2008年が526,667、2009年が350,000、2010年が325,000、 2011年が230,000、2012年が186,667です。2008年12月号のエビちゃん卒業でガクッと落ち、 全盛期を支えた最後のモデル徳澤直子さんが2011年3月号で卒業したことでまた部数を大きく落としております。

 勢いのある雑誌は部数の上昇気配に加えモデルのラインナップが充実しています。 先ほどのCanCamを例に挙げると、黄金期は山田優さん、蛯原友里さん、押切もえさんの3枚看板に加え、 西山茉希さん、徳澤直子さんという次世代エースが後ろに控えているという豪華さです。 部数も80万部にまで達しました。

 そのCanCam黄金期と比べても今のnonnoは負けておりません。nonnoには佐々木希さん、 桐谷美玲さん、本田翼さんの3人がおり、加えて、岸本セシルさん、佐藤ありささん、 大政絢さん、波留さんなどもいる。雑誌だけではなく皆さんすでにテレビでも活躍されております。

 男性にはわかりにくいかもしれませんがとにかく稀に見る強力なラインナップなのです。 プロ野球で例えるなら、4本柱+寺原&馬原投手のホークス黄金期でしょうか。 個人的にはそれくらいの戦力だと思っているので、きゃりーぱみゅぱみゅ率いる 青文字連合を倒すならnonnoしかないと思っています。そんなわけで、 2013年は同性ウケの青文字・ギャル連合VS異性ウケのnonnoモデル軍団という 視点で引き続きウォッチしていく次第であります。

dale