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本当にやりたい仕事の見つけ方とは?U.B.U.代表 西任暁子にインタビュー

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転職にまつわるハウツー本や記事を熟読して転職活動を行っていても、面接で自分が思ったように話すことができない。あるいは良い結果が得られない。そんな経験はないでしょうか。もし、転職を考えているならば、少しだけ立ち止まって考えてみませんか?あなたはなぜ転職をするのか。そもそもなぜ働くのか

今回は、面接のテクニックを学ぶ前にきちんと考えておきたい"本当にやりたい仕事の見つけ方"を、U.B.U.株式会社代表取締役 西任暁子さんにアドバイスしていただきました。

西任さんはラジオDJとして他業種の著名人のべ5000人のインタビューも経験し、スピーチの指導なども行うコミュニケーション術のプロ。一体どんな方法で"本当にやりたい仕事"を見つけることができるのでしょう。

面接が怖くなくなる唯一の方法とは?

−転職を考える人たちにとって、「面接」はとても大きな課題です。苦手意識を持っている人が多くいる中、それを克服する方法はあるのでしょうか。

答えはシンプルです。そもそもなぜ働くのか、自分の生き方を見直すことです。もし自分がその仕事を本当にしたいと思ったら、その会社へ足を踏み入れられることにワクワクしませんか?自分が本当にやりたいことなら、それができる会社かどうかとことん調べますし、面接でも自分の思いを情熱的にアピールできるでしょう。

それさえあれば、技術や経験はそれほどなくても、また会いたい、一緒に働きたいと思ってもらえる可能性は非常に高くなると思います。

−西任さんも、コミュニケーションについて伝えるお仕事に行き着くまでは、やりたいという熱意があって、周到に準備してこられたからこそ、今があるんですよね。

私は、運も良かったこともありますが、やりたいことしかやっていないんです(笑)。我慢できない性格も影響していると思いますが。「仕事」って生きることそのものですよね。自分の人生の大半を費やすことになる仕事に対して、もっと積極的になって、自分の人生を選択していってほしい、主体的に自分の人生を創造していってほしいって思うのです。

面接を苦手に思う方の中には、自分を取り繕おうとして、緊張しすぎるケースが多くあります。でも、そのままの自分を受け入れてくれる会社に出会えたら、きっと長い付き合いになりますよ。面接官も仮面を被ったあなたの姿を見たいわけではない。素のあなたを知りたいから面接をしています。その姿を見せてあげればいいんですよ。

−店舗見学やOB,OG訪問などは、「したほうが良いと言われているからする」というマインドを変えなくてはなりませんね。

自分が働きたいと思う会社の店舗なら実際に見てみたい、と思いませんか?OB,OGの方も忙しい中、時間を作ってくださるわけですから、あなたがなんとなく話を聞いてたらがっかりされるでしょう。

大切なことは、転職活動を「嫌だけど仕方なくやる」のではなく、「やりたい道を自分が選ぶ時間」だと意識を変えること。「自分がこの仕事を選んだんだ、自分がこの職種を選んだんだ」って思えたら、責任感も変わってくるし、モチベーションも俄然上がります。そんな人を企業は求めていますよ。まずは受ける会社を好きになる、もしくは本当に働きたいと思うようになるまで、とことん調べてから面接に臨みましょう。

本当にやりたい仕事を見つけるための3つの方法

自分は何がやりたいのかわからないという方にお勧めしたいのが、この3つを実践してみることです。

POINT!
1. 子どもの頃、6~7歳頃までに夢中になったことを書き出すこと。

2. 日常で自分がやりたい小さなことを実践していくこと。

3. 100リストを書くこと。

−その3つの方法について、解説していただきましょう。まずは子どもの頃に夢中になっていたことを書き出すということですが、ここには、自分のやりたい仕事を見つけるためのどんなヒントが隠されているのですか?

1.子どもの頃、夢中になったことを書き出す

まず、物心つくようになるまでに"自分が夢中になったこと"を書き出します。そこには、「こうすべき」「こうしなくちゃいけない」という固定概念が入る前の、"本来の自分が好きなこと"が現れているのです。

例えば私の知り合いは幼い頃、"泥だんご"を作るのが好きだったそうです。そしてここでのポイントは、その遊びの「何が好きだったのか?」を考えてみることです。泥だんごを並べるのが好きだったのか、積み上げて山を作るのが好きだったのか、あるいは投げるのが好きだったのか、などいろいろありますが、その人は泥だんごを磨くことがとても好きだったそうです。

水をつけて形を整えて、きれいに泥だんごを磨きあげていた彼は、現在"靴職人"をしています。ご本人もすごく納得されていました。「やっぱり自分はこの仕事が好きなんだ」って。だから夢中になったことから何に喜びを感じていたのかを見つけることが重要なのです。

−自分の人生ですからね。自分が何に喜びを感じられるのか、自分自身の胸に正直に聞いてみることが大切なのですね。

そうなんです。みんな必ず才能がある。けれどもその才能にまだ気づいていないだけだと私は思います。人間の才能って本当に様々です。たとえば、なんとなく場をほっこりさせるって、すごい才能だと思いませんか?友人はその才能でどんな人の警戒も解いてしまうので、取材のプロとして活躍しています。

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−西任さんご自身は、子どもの頃どんなことに夢中になっていましたか?

私は目立ちたがり屋だったんです。これは母から聞いた話なのですが、幼稚園の頃、みんなの前で歌ったりすることが好きだったようです。そんな私は、ずっと歌手になりたかったんです。

−まさにご自身のキャリアに生かされていますよね。

歌うことが大好き!だから今も歌手としての活動もしていますし、最初の仕事は音楽がそばにあるラジオDJでした。子どもの頃は目立つことをすると、周りから叩かれたものです。「あいつ目立ちたがり〜」って。そういう体験を重ねると人は、前に出てはいけないのだと思うようになってしまうんですよね。でも子どもの頃に夢中になったことを書き出した時、「なんだ!私昔から人前に出たかったんだ。それならばもっと人前に出よう」って切り替えられたんです。

どんなに小さなことでも、それは才能

−人前に出たかったのだと気づかれたのはいつ頃のことですか?

実は、ここ10年くらいかけて徐々になんです(笑)。だから、ラジオで話していても、自分が前に出てはいけない、ゲストの人を引き立てることに専念しなくてはと思っていましたし、パーティーで挨拶などを求められても「私はいいよ」と一歩引くようにしていました。でも「出たがりでも良いんだ!」って自分を許せるようになった途端、「西任さんを世に出したい」というサポートしてくれる人たちが現れてきたんです。

−そうやって自分の思いが周りの人に伝わっていくのですね。

そうなんです。世の中に目立ちたがり屋の人がいたっていいわけですし、目立ちたくない人がいてもいいですよね。良い悪いじゃないんですね。

自分の本当にやりたいことをやればいいと思うんです。でもせっかく自分の能力を発揮しても出る杭として叩かれてしまい、本当にやりたいことを封じ込めてしまっていることって結構ある。それって本当に残念なことだと思います。何より、本人が苦しい!

−周りの大人たちや社会の常識に囚われ過ぎてしまうと、"本来の自分の欲求"が見えにくくなってしまうんですね。

私の生徒さんでもこういう方がいます。お話するのがとっても上手な方なのですが、「あなたは人とコミュニケーションするのが得意じゃないから、事務の仕事に就きなさい」と親に一度言われたことがあるそうなのです。その方は、ものすごく理路整然とわかりやすく話すことができるのに、自分では話すことが不得意だと思い込んでいます。だから、やりたくないと言いながらもスピーチを学びにいらした。

「本当は表現したい」ってどこかで感じているからだと思います。それだけの言語能力があれば、ライターのお仕事などもぴったりですし、表現する仕事にだって挑戦できます。彼女のように、何か今の仕事がしっくりこない、苦手なのに心惹かれることがあると感じている人がいたら、自分が本当にやりたいことを封印している可能性がありますね。

次回に続く>>

転職活動や面接のステップに挑む前にまずやるべき、"自分の本当にやりたいことを見つける"ことが、西任さんのアドバイスによって、すごく重要だということが分かりました。次回は、本当にやりたい仕事を見つける方法の2〜3つ目についても解説していただきます。

今回お話を伺った方ubu-20160324_003.jpg

U.B.U.株式会社 代表取締役 西任暁子さん u-b-u.jp
ラジオDJを経て、経営者やビジネスリーダー向けにスピーチやファシリテーションの指導を行う。著書に「『ひらがな』で話す技術」「話すより10倍ラク!聞く会話術」がある。