「ギフト・レジストリー」とは?

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■大手チェーンストアやオンラインストアには「ギフト・レジストリー(Gift Registry) 」サービスがある。ギフト・レジストリーとは、親戚や友人などお祝いを贈ってくれる人たちに、自分たちの欲しい商品リストを送り、その中から予算内で贈りたい商品を選んでもらうシステムだ。いわば、お祝いをもらう立場の人が作った「欲しいものリスト (wish list) 」だ。受け手側は、事前に商品を選択し、商品リストを作成する。贈り手側とのやりとりはすべてお店側が行う。お祝いをもらう立場の人は、自分たちの欲しいモノが得られるしギフトの重複も避けられる。贈り手側もギフト選択に悩むことはない。予算に限りがある贈り手も予算内でギフトを考えられる。お店には無駄な値引きをする必要はなく、返品などを抑えるメリットがある。つまり受け手も贈り手も販売もウィン・ウィンになる合理的なシステムなのだ。ただギフトレジストリーに否定的な見方をする人もいないわけではない。大事なのは気持ちであり、欲しいものリストから選んで贈っても、贈り手側がよく考えて選んだプレゼントのほうが受け手は喜ぶし、欲しいものリストの商品より感謝の念が強くなるという考え方だ。しかしこれは贈り手の都合の良い考えかもしれない。スタンフォード大学などの研究者が行ったリサーチによると、欲しいものを贈ったほうが喜ばれるという結果がある。フランチェスカ・ジーノ氏とフランシス・フリン氏が行った調査リポート「欲しいものをあげなさい(Give them what they want)」では、受け手側が欲しいと事前に選んであったものを贈られたときのほうが、感謝の念も満足度も高い結果となったのだ。贈り手が「このプレゼントを気に入るだろう」と確信していたにもかかわらず、受け手は実際に欲しいと自ら選んでいたプレゼントのほうを喜んだのだ。
貰って嬉しくなかったプレゼント画像を投稿する「なんでこんなものを買ったの?(whydidyoubuymethat.com)」には、贈り手の労力むなしく、受け手の残念なコメントに溢れている。モノあまりの時代、愛情の一方的な押し売りは避けたほうがいいようだ。

トップ画像:メイシーズのウェディング・ギフトレジストリー・コーナー。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本でもいずれギフトレジストリーが普及すると考えています。ただ、普及し始めるまで時間がかかるかもしれません。心理的な抵抗があるからです。貰い手が事前に商品リストを出すのは厚かましいという考え方です。厚かましいと考えてしまうのかは、育った環境によるのだと思います。年配者にはモノのない時代に過ごされた方が少なくありません。様々な価値観に触れることのできるネットもありませんでした。モノを貰えるだけで有難い、と思ってしまうものです。貰って嬉しくなかったギフトを投稿する「なんでこんなものを買ったの?」を見ると、最も勘違いしている贈り手は祖母です。年をとるほど「あの子はこれが好きだ」と思い込みが強くなるのかもしれません。日本の場合、ギフトレジストリーが普及しないのは本音と建前があるからです。贈り手が年配者になることが多いので、気持ちをおしはかる忖度で若い人は大喜びを演じるものです。勘違いがはびこるのです。
アマゾンやイケアなどネット企業や外資を中心にギフトレジストリーを始めるようになれば、時代が動きます。

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後藤文俊