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ファッションマガジン

写真素材にもっと有色人種を、ガーナ人のフォトグラファーが語る人種と性

イギリス系ガーナ人のキャンプベル・アディ。彼は、退屈な写真業界をより面白く、そして、現実社会のあり方をより反映させた作品を撮る新進気鋭の写真家だ。

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This article was originally published by i-D US.

ハリウッド映画やパリ・ファッション・ウィークにおける白人偏重が問題視されているのと比べると、写真業界における"多様性の欠如"への関心はまだまだ低い。しかし私たちが、「白人」女性がサラダを食べたり、「白人」のビジネスマンが机でうたた寝しているような写真に囲まれているのに違和感を覚えることはほとんどない。そうした味気ない視覚言語は、いまだに強い力を持っているのだ。

キャンプベル・アディ(Campbell Addy)は、そんな退屈な写真業界をより面白く、そして、現実社会のあり方をより反映させた作品を撮る新進気鋭の写真家だ。

イメージ素材をより多様なものにしようと試みを続けるGetty Imagesは、その一環として、アディが運営する<Niis Agency>に所属している42人のモデルのポートレイトを撮影してほしいと彼に依頼した。

ロンドンを拠点に活動をしている現在24歳のアディは、2016年の夏に自身のモデル・エージェンシー<Niis>を立ち上げた。これは、ファッション業界において真に意味のある多様性を促進する試みだった。彼の撮るポートレイトには、レタスの葉っぱやオフィス用品といったものは登場しない。イギリス系ガーナ人である彼は、人種的アイデンティティの複雑さを扱うことで、"人種"と"性"という難題を浮き彫りにしているのだ。

「イメージが世界共通の言語になった現代において、より多様な声に耳を傾ける、新進的かつ包括的な視覚言語を増やし、促進していくことはこれまで以上に重要になってきています」と、Getty Imagesの副社長アンディ・サンダースは声明文で述べている。42人のポートレイトは、「社会がもつ人種の多様性を強調し、祝福するため。そして、視覚言語に革新をもたらす狙いがある」とアディは語った。

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Credits
Text Hannah Ongley
Photography Campbell Addy, courtesy of Getty Images
Translation Aya Ikeda