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小島ファッションマーケティング代表

退化する店舗運営

6月29日に開催するSPAC月例会『店舗運営再構築』へ向けてのメンバーアンケート集計がまとまったが、すっかり定着していると思っていた店舗運営の基本が等閑にされている実情には落胆せざるを得なかった。

店舗へのビジュアルな陳列指示を行っていない企業が三分の一を超え、店舗への投入時間を規制していない企業が四割を超え、棚卸を年に一回か半期に一回しか行っていない企業も四割を超えていた。
毎日、店頭のフェイシング管理を励行している企業は三分の一強、バックヤードの棚管理を励行している企業は二割にも届かず、バックヤードへの出入りを管理している企業は一社しかなかった。6割近い企業がバックヤードに「売場に出し切れない品番やSKU」「売場から引いた不振の品番やSKU」を積んでおり、VMD以前の死蔵状態に在る。これでは在庫が滞貨したりロスが肥大したり何処かに消えても致し方あるまい。

パッキンの縦積みを禁止していない企業も半数に近く、方法を定めて禁止している企業は四分の一にも遠かった。

これらは実態の片鱗でありSPAC当日は様々な角度から検証して具体的な改善策を提ずるが、ECへと草木も靡いて経営陣の関心も店舗運営から遠のき、ギョーカイで働く人々の店舗運営に対する情熱も商品に対する愛情も薄れているのかと悲しくなった。

アパレルを殺している本当の元凶は、店舗運営や商品への情熱と現場感覚を失って数字と幻想で空回りするスマートな?経営陣なのではと思えてくるが、私の思い込みだろうか

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小島健輔