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バーキンが過去最高のオークション落札価格を更新

バーキンが過去最高のオークション落札価格を更新の画像

The Diamond Himalaya Birkin, courtesy of Christie's.

Isabelle Hellyer

HERMÈSのダイアモンド・ヒマラヤン・バーキンは、世界でもっとも稀少で投資価値の高いハンドバッグだ。しかし、そこには問題も。

先月末、クリスティーズでHERMÈSの稀少なハンドバッグ、ヒマラヤン・バーキンが、298万香港ドル(約4,200万円)で落札された。これにより、ヒマラヤン・バーキンが「オークションで売却された史上最も高額なハンドバッグ」となった。注目の落札者は匿名で海外から参加していたと『South China Morning Post』紙は報じている。

このバーキンはグレーからクリーム色の優しいグラデーションが、頂上を雪に覆われたヒマラヤ山脈を思わせることから「ヒマラヤン」と名づけられた。この色あいを出すためには、多くの労働力を要する染色工程を経なければならないという。。世界でもっとも稀少ともいわれ、持てば気分が高揚すること間違いなしのこのハンドバッグだが、いま一度冷静に考えてほしい。染色に必要な膨大な労働力が問題? そうではなくて、素材がクロコダイルなのだ。(2016年、動物愛護団体PETAは、HERMÈSの年次会合で発言し、エキゾチックレザー(クロコダイルやトカゲ、ヘビなど特殊な動物から採取する皮)使用中止を求めた。HERMÈSの会合での発言権取得を目的として、PETAは2015年にHERMÈSの株主となっている)

今回落札されたヒマラヤン・バーキンは、入手困難なバーキンのなかでも、もっとも稀少なもの。部品にはホワイトゴールドやダイヤモンドが施されていることから「ダイヤモンド・ヒマラヤ」とも呼ばれている。これまでにオークションでもっとも高額で落札されたハンドバッグも、同じくクリスティーズで今年取り扱われたダイヤモンド・ヒマラヤンだった。

一年に製造されるダイヤモンド・ヒマラヤンの数は1〜2個だといわれている。HERMÈSの超上顧客に向けてのみ作られるため、中古市場に出ることはほとんどない。とはいえ、ファッション界はそろそろエキゾチックレザーの使用をやめるべきではないだろうか?

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