日本でのTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、2020年4月よりニューノーマル時代の受験方法として、学校・企業などの団体が任意に設定した日時にオンラインで受験できる方式を導入している。
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そして現在、オンライン受験における「本人確認」や「不正行為の防止」に対応する「AI監視サービス(仮称)」を開発中。TOEIC Program内の一部テストに関して、2021年3月よりサービスを開始する見込みだ。
場所も時間も自由な受験が可能に
IIBCは、オンラインで試験を実施する際に課題となる「本人確認」や「不正行為の防止」に対し、2020年7月より「リモート試験官サービス」を導入した。これは、試験官がオンライン上で本人確認や、試験中のモニタリングをリアルタイムに行うサービスだが、各団体が設定した日時に受験者がそろってテストに臨まなければならない。
オンライン方式の導入で場所の制約はなくなったが、「リモート試験官サービス」を活用した場合、時間の自由度は低くなるということだ。
そこで、テスト・セキュリティを向上させながらも、1人1人の最適な時間に合わせたテスト実施が可能となる「AI監視サービス」の開発に着手した。
「AI監視サービス」は、受験前に本人の顔と本人確認書類を撮影したあと試験中の受験者の様子を動画で録画する。この動画をAIが解析し「受験者の入れ替わり」「複数人の映り込み」「不正の可能性が高い目線の動き」などを検知。
録画した動画および検知結果が各団体の担当者にフィードバックされ、不正な動きが検知されている場合、担当者は動画からその箇所を確認するという仕組みだ。
まずは、2つのテストから
TOEIC Programには、英語を「聞く・読む」能力を測定するListening & Reading Test(L&R)と、英語を「話す・書く」能力を測定する Speaking & Writing Tests(S&W)を軸として、L&RおよびS&Wを目指す英語学習初級者から中級者を対象とした基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する2種類のTOEIC Bridgeがあり、計4つのテストで構成されている。
今回の発表では、「TOEIC Listening & Reading IPテスト」と「TOEIC Bridge Listening & Reading IPテスト」の2つのテストにおいて2021年3月より「AI監視サービス」を開始するとのこと。以降、順次サービス提供を進め、TOEIC Programのすべてのオンラインテストでテスト・セキュリティの高い受験環境を提供していくようだ。
ちなみに、「リモート試験官サービス」も継続して提供する予定で、実施の規模や状況に応じて監視サービスを選択できるようになるとのこと。
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