新ロゴからデビューショー、注目アイテムまで よしミチが体感する新生「フェラガモ」

 サルヴァトーレ フェラガモから"フェラガモ"へ——

 イタリア・ミラノで9月24日、「サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」改め「フェラガモ(FERRAGAMO)」が2023年春夏コレクションのショーを開催。今年3月にクリエイティブディレクターに就任した弱冠27歳、新世代のデザイナー マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)によるデビューコレクションが発表されました。これまでのブランドイメージを刷新するような新たなブランドの魅力を、現地ミラノからよしあきさんとミチさんと共に探っていきます。

ショーへの期待は前夜から

 フェラガモのショー本番前日、ミラノの街ではショーに先駆けて数日前にお披露目されたばかりの新ロゴが5つのロケーションで投影されました。ロゴはこれまでの筆記体の「Salvatore Ferragamo」から、太古の石刻文字からインスパイアされたというゴシック風で大文字の「FERRAGAMO」に刷新。デザインを手掛けたのは、これまでにも多くのブランドのロゴをデザインしてきたグラフィックデザイナーのピーター・サヴィル(Peter Saville)です。赤の背景に黒のロゴが、なんとも印象的。

 今回、日本からはよしミチさんがマクシミリアンのデビューコレクションを見届けるために現地入り。ミラノの街の一角を染める真っ赤なウォールを背景に、特別なシューテングを行いました。少しミステリアスでクールなムード。

 ミチさんは母親からフェラガモのアイテムを譲り受けたことがあるというエピソードを交えながら、「フェラガモというと、リボンのモチーフだったり上品で可愛らしいイメージでした。でも新しいロゴは少し違う感じ。どう変わるのか、想像がつかないですね」とコメント。明日のショーに向けて期待が高まります。

真っ赤に染まったコレクション会場に到着

 ショーの当日、ミラノはあいにくの雨。直前まで徹底して明かされなかった会場のロケーションに選ばれたのは「Seminario Arcivescovile di Milano」という特別な場所。元々は神学校として使われ、バロックから新古典主義建築までの模範とされるほどの格式高い歴史的建造物です。長らく閉鎖されていましたが、今後「ポートレート・ミラノ」として生まれ変わるのだそう。ホテルのほか、ブティックやレストラン、ガーデンなどを併設した複合施設となる予定で、ミラノの新しいランドマークになりそうです。

 柱と回廊に囲われた中庭が今回のショー会場。足を踏み入れると、真っ赤な砂が敷き詰められた異空間が広がっていました。よしミチさんは会場入りと共に、目の前に広がる光景に驚いている様子。砂の上を歩く感触、そして予想外の雨ですら、フィジカルショーならではの醍醐味として楽しみます。

TWICEのメンバーも!豪華ゲストが来場

 新ディレクターによるデビューコレクションは、ファッションウィーク期間中でも重要なトピックの一つ。今回のショーにはメディア関係者や顧客、セレブリティやインフルエンサーなど世界中から500人以上のゲストが招待されました。ショーが始まるまでの間、よしミチさんは世界的に有名なファッションブロガーのBryan Boyともグリーティング。会場にはそのほか、TWICEのメンバーであるチェヨンも来場し、会場周辺にファンが詰めかけるなど盛り上がりを見せます。

 インフルエンサー同士の交流もファッションウィークならでは。自己紹介を兼ねてアカウントをフォローし合うのがお決まりです。期待に胸を膨らませながらショースタートの瞬間を待ちます。

いよいよショーがスタート

 独特の緊張感が会場を包み、いよいよショーがスタート。赤い砂地のランウェイをモデルたちが力強くウォーキング。鮮やかな「赤」はフェラガモの新しいブランドカラー。その赤で彩られた砂は、マクシミリアンのルーツの一つでもあるカリブ海をイメージしているそう。クリスタルがあしらわれた全身レッドのウェアと創業デザイナーの妻の名を冠した「ワンダ」バッグのルックは、ハリウッドの靴職人であった創業デザイナーがマリリン・モンローのために作ったきらめく赤い靴へのオマージュであり、新生フェラガモを印象づける象徴的なスタイルです。

 赤と黒をキーカラーに据えつつ、その2色を中和するようなベージュ、彩度が際立つグラデーションカラーで構成。中には体温で変色するハイテク素材を使ったユニークなピースも。

Image by FERRAGAMO

Image by FERRAGAMO

Image by FERRAGAMO

Image by FERRAGAMO

Image by FERRAGAMO

 フェラガモといえば、気になるのがシューズとバッグ。ブランドのアイコンモチーフである「ガンチーニ」をヒール部分に取り付けた造形的なシューズや、カットアウトしたレザーからキャンバス地が覗くコントラストの効いたバッグなど、目を引くアイテムが続々と登場。「アーカイヴをじっくりと見直し、何が今の時代にフィットするかをより深く考え構築した」とマクシミリアンが語るように、ブランドのレガシーをフレッシュに蘇らせます。

 ショーのフィナーレ。観客は若きデザイナーの新たな門出を祝福し、暖かい拍手を送ります。フェラガモの新たな歴史の幕開けが、ブランドカラーの赤とともに観客の記憶に刻まれました。

デザイナー マクシミリアン・デイヴィス

Imaged by Ferragamo

翌日はアイテムをじっくりチェック

 新生フェラガモがベールを脱いだ翌日。2人はRe-see(リシー)と呼ばれる展示会へ。ショーで披露されたばかりの新作を手に取って見ることができる貴重な機会です。ブランドのショールームで、新作アイテムとご対面。

 前日のショーを振り返り「フェラガモは女性のイメージが強かったんですが、昨日のショーは男女がミックスされていて中性的なかっこよさを感じました。赤一色のルックが特に印象的でしたね」とミチさん。よしあきさんは、「フェラガモは母親が持っていたこともあって少しハードルが高いのかなと思っていたけれど、デザイナーがミチの3つ歳上ということで親しみを感じました。ショーではすぐに着てみたいカジュアルなウェアもたくさんあって、イメージが変わりましたね。新しさの中にアーカイヴを取り入れていたり、ブランドへのリスペクトも感じました。個人的にはショートパンツのセットアップに挑戦してみたいです」とコメント。2人とも実際にアイテムを手に取ることで、コレクションの魅力をよりリアルに感じたようです。

 今回発表された2023年春夏コレクションが店頭に並ぶのは来年ですが、ローンチに先駆けて11月にはショーで披露されたアイテムの一部が銀座本店およびECサイトで限定先行販売予定。注目のアイテムを一足早く見ることができるチャンスです。

 マクシミリアン・デイヴィスによる新生「フェラガモ」。ファーストコレクションを皮切りに、彼がどのようなビジョンで今後ブランドを変革していくのか、目が離せません。

Model: Yoshiaki & Michi
Photo & Movie: Koji Hirano
Text: Yuui Imai

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