山梨県産業技術センター富士技術支援センターが、山梨県富士吉田エリアで開催されるアートとテキスタイルのハイブリット展示イベント「FUJI TEXTILE WEEK 2021（フジ テキスタイル ウィーク）」に合わせて産地工場とイベント会場を巡る「山梨ハタオリ産地バスツアー2021」を12月10日に実施する。BtoBマッチングを目的としたツアーで、産地の織物工場と取引意欲のあるファッションやインテリアの業界関係者が対象。専用のフォームから申し込みを受け付けている。

　富士吉田市は、1000年以上織物の産地として栄えてきたエリア。国内のテキスタイル産業が海外のスケールに押されて後退するなか、地方創生への眼差しが増え、産業の再生を図るプロジェクトが立ち上がったことでクリエイターや観光以外の目的で訪れる人々が増えたことから、イベントの開催を決定したという。

　フジ テキスタイル ウィークは、テキスタイルを中心とした地域資源とクリエイティビティを融合し、テキスタイルの創造・普及・活性・継承のためにクリエイションとネットワークをつなぐことを目的に実施。富士山の麓に広がる中心市街地周辺の空き店舗や、蔵、旧銀行で12の機屋が展示を行い、大巻伸嗣、郡裕美、西尾美也など10組のアーティストによるアート展も開催する。このほか、交流プログラムとしてバスツアーに加えて、アーティストと機屋のトークショー、ライブパフォーマンスなどを実施し、富士吉田のアイデンティティやテキスタイルの新たな魅力を発信する。

　バスツアーでは、テキスタイル、傘、レイングッズを手掛ける槙田商店や、ストール、インテリア、タオルを生産する武藤、ニードルパンチと後加工を専門とする山梨県織物整理などを訪問。イベント内の展示「WARP&WEFT展」でのマッチングトークも予定している。

■山梨ハタオリ産地バスツアー2021
日時：2021年12月10日（金）9:00〜20:00
参加費：無料
定員：12人
集合場所：新宿西口（工学院大学の東京モード学園側の角）