「グッチ（GUCCI）」や「サンローラン（SAINT LAURENT）」などを展開するケリング（Kering）が7月28日、「ヴァレンティノ（VALENTINO）」の株式の30％を17億ユーロ（約2614億円）で買収すると発表した。

　今回の買収は、2012年にヴァレンティノを取得したカタールの投資企業メイフーラ（Mayhoola）との戦略的パートナーシップの一環で、契約にはケリングが2028年までに同ブランドの株式100％を取得することができるオプションが含まれている。メイフーラはヴァレンティノ株の70％を引き続き保有する。また、メイフーラは将来的にケリングの株主になる可能性があるとしている。

　ケリングの会長兼CEO フランソワ・アンリ・ピノー（François-Henri Pinault）は発表に際し、「メイフーラが、ヴァレンティノを発展させるパートナーとしてケリングを選んでくれたことを嬉しく思う」とコメント。メイフーラCEO兼ヴァレンティノ会長のラシード・モハメド・ラシード（Rachid Mohamed Rachid）は「ヴァレンティノの発展のためのパートナーとしてケリングを迎えることができて嬉しく思う。今後もブランド強化のため尽力する」と語った。

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