資生堂が、資生堂アメリカズCorp.(以下、SAC) を通じて、DDG Skincare Holdings LLC(米国・ニューヨーク州)を買収すると発表した。皮膚科学をベースとしたプレステージスキンケアブランド「Dr. Dennis Gross Skincare」を取得する、最終契約を12月23日に締結した。
Dr. Dennis Gross Skincareは、皮膚科医であるデニス・グロス博士と妻のキャリーにより、2000年に米国ニューヨークで誕生したクリニカルスキンケアブランド。「健康的な肌の実現により、全世界のすべての人々の生活に変化をもたらすこと」をミッションとして掲げ、ブランドの主力商品「Alpha Beta®デイリー ピール」を通じて、日常的に自宅でピーリング(ふき取りによる)できる新たな美容習慣を提案。グロス博士の皮膚科学の知見に基づいた処方とシンプルな使用方法で、多くの美容愛好者からの支持を得ている。
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資生堂は、「皮膚科医などの専門家などが開発に関わっている、または監修した化粧品」の市場は世界で大きな成長が期待されるとし、その成長市場の中でも、米国が今後さらに大きな需要ポテンシャルが見込まれると判断。Dr. Dennis Gross Skincareを、資生堂の研究開発力と、グローバルに展開する資生堂のプラットフォーム・経営資源を生かし拡大させることで、「SHISEIDO」や「クレ・ド・ポー ボーテ(Clé de Peau Beauté)」とともに、グローバルで主力を担うブランドへと成長させる。それによりプレステージ スキンケア事業を強固なものにする。
また構造改革により、業績を伸ばし収益性が確実に改善され基盤を強化した米州事業に、 収益性が高いDr. Dennis Gross Skincareが加わることにより、さらなる成長性・収益性の拡大を期待。その結果として、一部地域への依存から脱却した適正な地域ポートフォリオへの転換を目指す。
Dr. Dennis Gross Skincareの買収による2023年12月期における同社グループの連結業績に与える影響は軽微とした。なお買収額は明らかにしていない。
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