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そこにドアはある?
神宮前のMAHO KUBOTA GALLERYにて、アーティスト・小宮太郎の個展「Virtual」が、2024年1月26日(金)〜2月24日(土)の期間で開催。小宮の個展実施は、MAHO KUBOTA GALLERYでは初となる。
小宮太郎は、滋賀県のシェアスタジオ「山中suplex」を拠点に活動するアーティスト。人間の”みること”の能動性をテーマに、絵画や写真作品をはじめ、回転するオブジェや空間を利用したトロンプ・ルイユ(Trompe-l’œil、騙し絵)的なインスタレーション作品など、さまざまなメディアを用いて作品制作を行っている。
展覧会タイトルになっている「Virtual」は、「仮想」「虚像」という意味で広く認識される一方、それとは反対の「実際の」「事実上の」という意味も孕んでいる。そんな今回の展覧会では、4点のインスタレーション作品を公開。ドアが存在しない空間に二次元の陰影を作ることで、あたかもそこにドアが存在しているように見えるトロンプ・ルイユや、高速で回転・振動する物体の動きが、実際には目で捉えることが難しいという認知のバグをテーマに制作される作品群などを展示する。
人が何かを見る時には、実際に視界に入ってくるものから不必要な情報を削除したり、または本来は存在しない情報を補完するといったことが無自覚に行われている。見る人の想像力に働きかけ、鑑賞者の意識内にイメージを浮かび上がらせることで成立している小宮のアート。作品を見終わる頃には、神宮前にひっそり佇む当ギャラリーすらバーチャルな存在のように思えてしまうかもしれない。
■クレジット
画像1:《The doors》2018(部分)©︎Taro Komiya / MAHO KUBOTA GALLERY
画像2:©︎Taro Komiya / MAHO KUBOTA GALLERY
画像3:《Ornamental plant》2018 ©︎Taro Komiya / MAHO KUBOTA GALLERY
■概要
小宮太郎 個展「Virtual」
開催期間:2024年1月26日(金)〜2月24日(土)
営業時間:12:00〜19:00
開催場所:MAHO KUBOTA GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
電話番号:03-6434-7716
>>EDITOR’S VOICE
MAHO KUBOTA GALLERYから原宿方面に向かって5分ほど歩いた場所にあるNANZUKA UNDERGROUNDにて、タイ人アーティスト・Pex Pitakpong(ペックス・ピタックポン)の、日本初となる新作個展「Welcome To My World」が開催中。こちらの展覧会にも注目です。
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