仏ロレアル(L'Oreal)がプラダグループ(Prada S.p.A)と「ミュウミュウ(MIU MIU)」におけるビューティ製品の開発、販売に関するグローバルでの長期的なライセンス契約を締結した。なお、具体的な契約期間は公表されていない。同契約のもとで開発される最初のフレグランスは、 2025年に発売される予定。
ミュウミュウはミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)により、1993年に誕生。ミウッチャの幼少期のあだ名をブランド名に冠し、レザーに独特のキルティングを施した「マテラッセ」などのアイコン製品を要する。近年はマイクロミニスカートのスタイルや、ロゴ入りのカシミヤカーディガンなどが人気を博し、LVMHグループが出資するファッション製品の検索エンジン「リスト(Lyst)」では、年間で最もブレイクしたブランド「Brand of the Year」に2年連続で選出。プラダグループの売り上げにも大きく貢献している。これまでのビューティアイテムは、コティ(Coty)社とのパートナーシップのもとで展開。シグネチャーのオードパルファムはマテラッセ調のボトルデザインが特徴的で、ケースをカスタマイズできる「レ ゾー アラモード」などを揃えている。
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ロレアルとの契約では、同じくプラダグループの「プラダ(PRADA)」や、「ランコム(LANCÔME)」「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」などを擁するロレアル リュクス事業部に加わる。同事業部のシリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)代表は、「過去数年にわたり、私たちはプラダのチームと非常に強力なパートナーシップを確立することに成功しました。私たちはミュウミュウを迎え、その美しさにおける卓越した可能性を共に解き放つことに興奮しています。ミュウミュウは、無限の創造性と実験を原動力とした独自のポジショニングにより、ロレアル リュクスの象徴的なブランドのポートフォリオを補完し、フレグランスにおける当社の世界的リーダーシップを強化します」と期待を寄せる。
ミュウミュウ CEOのベネデッタ・ペトルッツォ(Benedetta Petruzzo)氏は「私たちは、ロレアルのような個性的で一流のビューティプレーヤーとのこのパートナーシップを発表できることをうれしく思います。この新しい章はブランドの成長を維持し、このカテゴリーにおけるミュウミュウの可能性をさらに最大限に引き出してくれるでしょう」とコメントした。
なお、ロレアルグループとプラダグループは、2021年にプーチ(PUIG)から引き継ぐ形でプラダのビューティライセンス契約を締結。2022年に新たなアイコンフレグランス「プラダ パラドックス オーデパルファム」を発売し、グローバルで注目を集めた。2023年にはカラーメイクとスキンケアを発表。2024年2月から日本でも展開している。
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