コンデナストユニオンの公式インスタグラムより
「ヴォーグ(VOGUE)」や「GQ」などの従業員からなる労働組合「コンデナストユニオン(Condé Nast Union)」は、人員削減計画や労働条件などを巡るコンデナスト(CONDÉ NAST)社との争議に関して、メットガラ開催の数時間前に暫定合意を締結したことを発表した。
コンデナストユニオンとコンデナスト社との争議は、2023年11月に同社が全従業員の5%にあたる人員を削減すると発表したことをきっかけに発生。労働組合からの抗議を受けて同社は代替案を提示したものの、組合側は提案に納得できないとして、2024年1月23日には400人以上の従業員が職務を放棄しストライキに参加した。しかし、その後も交渉が難航する状況を受けて、同組合員らは米現地時間5月6日開催のメットガラを目前に控えた4月30日に、SNSに動画を投稿。同社が交渉に応じない場合、公正な契約条件や賃金の底上げ、より良い労働環境、100人近い組合員の解雇計画撤回などを求めてストライキを行う意思があることを訴えかけていた。
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同労働組合のインスタグラム投稿によると、今回の暫定合意には、初任給の下限6万1500ドル(約950万円)、2段階パーマランス(長期のフルタイム非正規雇用)制の廃止、忌引休暇の拡大、家族休暇の2週間延長(合計14週間)、賃上げ総額330万ドル(約5億976万円)のほか、解雇対象の従業員への8週間分の退職金支給などの条件が含まれている。
組合員らは、今週中に合意内容についての批准投票を予定している。
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