ブランドショップのおしゃれ建築巡り〜青山編〜
2011年06月27日 22:30 JSTブランドの世界観を表現する為のおしゃれなショップが軒を連ねるファッションエリア。ブランドショップのデザインには優れたものが多く、ショッピング以外にもインテリアなどを目で楽しむことができます。ここでは、有名建築デザイナーが手掛けたショップや商業施設をエリアごとにご紹介。まず一回目は青山エリアから!

日本で一、二を争うブランドストリート"みゆき通り"。ファッション系のショップが集積されており、東京に集うファッショニスタの出没率が高いエリアとして広く知られています。原宿を背に表参道を上りきったところにある十字路がスタート地点。交通量は多いものの一本路地に入ると閑静な雰囲気が漂う独特のエリアで、数々の有名ファッションブランドがブランドのイメージや世界観を打ち出したコンセプトショップなどをオープンさせています。今回は青山エリアの中心地であるこの"みゆき通り"を中心にショップの建築めぐりをしてみました!

※みゆき通り(↑青い線のところ)

みゆき通りを入りすぐ右手に何やら青いUFOのようなファサードが出現します。1999年にオープンした「Comme des Garçons(コム デ ギャルソン)」です。「常に新しさを追い求める」というブランドコンセプトの様にいつも色鮮やかな外観を保っています。コンセプトデザインはもちろん川久保玲氏。店内は回遊を生むバザールのような構成で什器が置かれています。青山店の頃は河崎隆雄氏やフューチャーシステムズと共同製作だったようですが、現在はすべて川久保氏のデザインによるもの。



「コム デ ギャルソン」の向かいにはオープン当初から話題を集めているセレクトショップ「LOVELESS(ラブレス)」が。エントランスを入りトンネルを階段で下っていくとアンダーグラウンドな地下階が広がります。デザインは空間&インテリアスタイリングを行うジャモアソシエイツ。店内には名だたる東京のショップで活躍してきた吉井雄一氏による先進的なバイイングと呼応する振り切った空間が広がってます。現在吉井氏が運営するショップ「THE CONTEMPORARY FIX(ザ・コンテンポラリー・フィックス)」もジャモアソシエイツが手掛けているそう。かつては「GOYARD(ゴヤール)」が1階に構えていたのですが、吉井氏退任と共にクローズし今は「ラブレス」の姉妹ブランド「GUILD PRIME(ギルドプライム)」のコレクションが飾られています。

「コム デ ギャルソン」を過ぎ、反対側の路地をちょっと入ったところに面するのは「Neil Barrett(ニール・バレット)青山」。ソリッドなファサードから覗く、彫刻とも什器ともつかない白い造形物が圧巻です!設計は世界中で活躍するイラク・バグダッド出身の建築家ザハ・ハディッド。彼女らしく、いつも通り3Dモデリングで設計したとのこと。店内はこの有機的な三次曲面のオブジェのみで構成されています。ブランドのミニマルかつアバンギャルドなデザインに合うインテリアですね。

さて、現在青山におけるナンバー1建築といったらこれでしょう、「PRADA(プラダ) エピセンターストア」です!全面菱形窓に覆われた外観。実は湾曲した窓と平滑な窓、店内では一部ミラーなど様々なガラスマテリアルで構成されています。2003年竣工ですが、その偉容は全く衰えることがありません。プラダらしいフューチャリスティックな姿勢を表した旗艦店です。

デザインは北京オリンピック会場(通称鳥の巣)を手掛けた建築家ユニットHerzog & de Meuron(ヘルツォーク&ド・ムーロン=H&M)。彼らにとって初のアジアでのプロジェクトで贅沢なことに什器もすべてH&Mオリジナルデザインとなっています。「PRADA」はオフィスの備品ですらミラノ本社指定らしいのですが、青山店ではH&Mオリジナルだったりするんでしょうか??気になるところです...。

「PRADA」と「カルティエ」に挟まれた路地からは、プロジェクトの段階でアメリカ建築家協会優秀賞を取ったと言われる「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス) 青山」が見えます。ブランド初の新築ビルショップで手掛けたのは全世界の「マーク ジェイコブス」ショップを設計しているアメリカの建築家ステファン・ジャクリッチ氏。ファサードは3層に分けられており一見地上3階建てに見えますが、3層目はフェイクで地上2階建てというユニークな建物。大きく取られた1階の開口で浮遊感ある外観が面白いですね!
