おしゃれに溶け込むスポーツ 日米新事情
2010年08月15日 18:15 JSTほのかにスポーツマインドが薫る有力ブランドが米国から相次いで日本上陸を果たす。ニューヨークコレクションの重鎮ブランド「MICHAEL KORS(マイケル・コース)」は東京・表参道に8月27日、日本初のショップを開く。一方、国内では有力デザイナーがスポーツ×ファッションを進化させるアイテムを発表している。
マイケル・コース氏はアメリカン・スポーツウェアをラグジュアリーに仕上げるスタイルが持ち味。アンジェリーナ・ジョリーやマドンナも顧客リストに名前を連ねている。日本第1号店ではセカンドラインの「MICHAEL MICHAEL KORS(マイケル マイケル・コース)」がそろう。

アメリカンスポーツのテイストを忍ばせたブランド「RUGBY RALPH LAUREN(ラグビー ラルフ ローレン)」は日本第1号店を9月15日、東京・原宿にオープンする。若々しくオーセンティック(正統派)なアッパーイメージの同ブランドはプレッピーに新たな定義を与えた。
スポーツテイストはアメリカがお得意で、多くのブランドがスポーツを取り入れたアイテムを得意としているが、日本でもブランド×スポーツの試みはますます進化を遂げている。例えば、「走れるハイヒール」に、おしゃれ心まで釣り上げるフィッシングウェア--。ファッションのスポーツ化は国内デザイナーが参加するプロジェクトでも新たなステージを迎えた。

山本耀司氏がデザインに参画している「Y-3(ワイスリー)」は、ブランド初のピンヒール「TORSION HEEL」とウェッジソール「CUSHION WEDGE」を2010-11年秋冬シーズンに投入する。「adidas(アディダス)」の競技シューズ用技術を注ぎ込んだ「走れるハイヒール」だ。パープルやシルバー、ネオンオレンジなどの高発色がエナメルレザーに映える。

フィッシングブランド「DAIWA(ダイワ)」と、「A BATHING APE®(ア ベイシング エイプ)」のコラボレーションレーベルが「A FISHING APE™(ア フィッシング エイプ)」。従来の釣りのイメージを打ち破るような、ファッション性の高いフィッシングスタイルを提案している。プロデューサーはNIGO®氏だ。第2弾商品群は9月の発売を控えている。

「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」は渋谷発のメンズブランド「VANQUISH(ヴァンキッシュ)」との共同プロデュースで、ブラック1色の新シリーズ「adidas Originals for VANQUISH」を誕生させた。ブルゾンやTシャツ、トラックパンツなどに、「adidas Originals伝統のトレフォイル(三つ葉マーク)が描かれる。スタイリッシュで禁欲的な黒が街を切り取る。
スポーツブランドが実力派デザイナーと組む動きもさらに広がってきた。これまで以上に溶け合った機能とデザインは、着心地や動きやすさなどの面でも着る人を喜ばせてくれる。スポーツウエアのような快適性や機能を、日常ウエアに求めるニーズがますます強まる中、スポーツとファッションはさらにお互いの体温を上げていきそうだ。
(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江)