猛暑をしのぐ "涼感" おしゃれコーデの知恵

2011年06月12日 21:00 JST

 今年の夏は、おしゃれの知恵が例年以上に求められる。節電が続き冷房が控えめになるため、屋内で少しでも暑さをしのぎやすく、かつ見た目も清涼感のある服が恋しくなる。そんなハードルの上がったこの夏に向いた、オントレンドのレディースファッションをまとめてみよう。

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(写真:左から)suzuki takayukimuller of yoshiokuboG.V.G.V. 2011春夏コレクションより


 ボトムスはショートパンツが圧倒的に涼しく、風通しも文句なし。裾をロールアップしたタイプや、裾の開いたスカート風に見えるキュロット風のショートパンツなど、バリエーションが一段と豊富になっている。夏定番のサンダルではなく、紳士靴のようなドレスシューズやローファー系のトラッド靴で合わせれば、くだけて見えず、モード感も出る。


 サルエルパンツ、ワイドパンツ、マキシ丈スカート・ワンピースのような、たっぷり空気をはらむアイテムは布が肌に密着せず、爽快に過ごせる。動くたびに風が通るから、出歩く日にも向く。エアリーな見た目も涼しげだ。体感温度は風が肌を吹き通るかどうかで大きく変わるので、肌にぴったり布地が密着しないゆったりシルエットの服から涼しさをもらいたい。


 網目から風が吹き込むメッシュ加工素材や、薄手のシフォン、ジョーゼット素材の服は、わずかなエアコンの風でしのぎやすい。Tシャツワンピースやガウンカーディガンのようなリゾート感の漂うアイテムもトライしがいがある。


 見た目のイメージに、さわやか感の高い柄を選ぶのも、涼感を高める選択肢に入る。ボーダー柄、ドット柄は今シーズンも多くのコレクションで披露された人気再燃のプリントモチーフ。おなじみのバスクシャツ以外に、ワンピースや羽織り物まで出ている。


 トップスはペザントブラウスやチュニックのようなふんわりフォルムなら、風が吹き込む上、肌に張り付かないから、心地よく過ごせそう。さわやかに見えるアイテムで、おしゃれ鮮度も高いのは、白シャツやブラウス。注目されている全身ホワイトルックに仕上げてもいい。レースのブラウスはロマンチックな風情がありつつ、肌離れ、風抜けに優れているので、頼りになる。夏だけでなく、この秋もレイヤードな着こなしに提案されているアイテムだから、上質な1枚を選びたい。


 ノースリーブやキャミソールなど露出度の高い服でも、ストールやスカーフを使えば、おしゃれに涼しく過ごせる。麻やガーゼ素材のストールは首周りの日焼け対策や、屋内での冷風除けにも役立つ。シルクはひんやりとした、肌に触れる涼感を味わえる。


 サングラスや帽子などの小物も涼感あるアクセントとなる。60~70年代ファッションが見直されている最近のトレンドから拝借したいのが、女優ライクなつば広のジャイアントハット。広いつばが優雅に波打つタイプは顔にしっかりと影を落とす上、クラシカルなムードまでまとわせるから、夏の着こなしをクラスアップさせてくれるはずだ。


 1枚だけで着ることが涼しいとは限らない。サマーレイヤードは主要ブランドから相次いで打ち出されていて、この夏の着こなしにも参考になる。レース素材の服や、透ける薄手ウエアを重ねると、風通しがよい上に、ロマンティックなムードを出しやすい。夏場はつい薄着になり、カジュアルに見えてしまいがちだが、こうすれば着こなしに立体感が生まれる。


 インナーには機能性に優れたアイテムが
たくさん登場している。ユニクロの女性用機能性肌着「サラファイン」は吸汗性が高い上、湿気を素早く外へ逃がす。イトーヨーカ堂やイオンも汗の発散に優れたインナーを投入している。生地表面に細かい凹凸感があると、清涼感を得やすい。シャリ感のある生地も肌当たりがさわやかに感じられる。ワコールは夏を涼しく過ごすアイテムとして、女性用のステテコ「女子テコ」を発売した。トリンプ・インターナショナル・ジャパンは汗や蒸れを防ぐ、メッシュ素材を多用したランジェリーの「涼快です!」シリーズを発売した。


 蒸し暑いからと言って、着こなしに手を抜きたくないおしゃれ好きにとって、この夏はコーディネート技が試されるシーズンになりそう。涼しげなオントレンドのアイテムや、機能に持ち味のあるインナーを組み合わせて、見た目にさわやかで、実際に心地よく過ごせるマイスタイルを探してみて。


(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江