三陽商会が英バーバリーの契約終了「新生SANYOを目指す」

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【2/13続報】バーバリー・ブルーレーベルとバーバリー・ブラックレーベルの後継ブランドとして、新ブランド「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」の立ち上げを発表。クリエイティブディレクターに、デザイナー三原康裕を起用。>>詳細

(左から)取締役経理財務本部長 松浦薫、代表取締役社長 杉浦昌彦、代表取締役副社長 小山文敬、取締役経営統轄本部長 岩田功
(左から)取締役経理財務本部長 松浦薫、代表取締役社長 杉浦昌彦、代表取締役副社長 小山文敬、取締役経営統轄本部長 岩田功
画像: Fashionsnap.com

 三陽商会が5月19日、英国バーバリー社との現行ライセンス契約終了の発表に伴い、都内で記者会見を開いた。出席した代表取締役社長の杉浦昌彦氏は「我々にとって大きな変化をもたらす出来事である」と話し、新たな中期5ヵ年計画を発表。「バーバリーロンドン」と子供服は2015年同時に春夏シーズンで同社での展開が終了となるが、「バーバリー・ブルーレーベル」と「バーバリー・ブラックレーベル」は新たなライセンス契約のもとバーバリーの名称を外して事業を継続させ、バーバリーロンドンの後継事業として「マッキントッシュ ロンドン」を強く打ち出すなど抜本的な事業構造改革を進め、「新生SANYO」を目指すという。

 三陽商会は、サブライセンシーとして1970年に「バーバリー」の販売をスタートさせ、1980年からは三井物産と共同ライセンシーとなり、40年以上にわたって日本市場で「バーバリー」ブランドを展開していたが、現行のライセンス契約は2015年6月末で終了が決定。百貨店に出店する「バーバリーロンドン」の直営店舗も6月末を起点に2015年春夏シーズンの終了と共にクローズさせ、「マッキントッシュ ロンドン」をはじめとする他事業ブランドに順次差し替えていく方針だ。丸の内や銀座の路面店舗は今後内容を詰める。「入社してずっとバーバリー事業をやってきた」という杉浦社長は会見で、「良い物を一緒に作ってきてお客様に満足頂けたことを嬉しく思っていて、今後もそういう事業を色々なブランドでやっていけたら」と前向きに語った。

 新生の「ブルーレーベル」と「ブラックレーベル」について新たに締結するライセンスは3年間の契約になり、ブランド名に「バーバリー」を外すと共に"ホースマーク"と呼ばれるロゴも使えなくなるが、コンセプトや商品のデザインは継続。バーバリー・チェックよりもサイズが小さいマイクロチェックは引き続き使用し、MD(マーチャンダイジング)の制約が現行よりも緩くなるため、雑貨の拡充やインターネットを通じた販売と広告宣伝などが可能になり、ビジネスの拡大が期待されるという。

 中期5ヵ年計画では、「マッキントッシュ」「ポール・スチュアート」「エポカ」を基幹3事業に位置づけ、準基幹4事業の「アマカ」「エヴェックス バイ クリツィア」「トゥー ビー シック」「ラブレス」とともに経営資源を集中させる。オリジナルブランド事業を育てるため、タグラインを体現する新規ブランドや「三陽山長」のトータルブランドなど新規事業を積極的に開発。M&Aによる事業領域の拡大も図り、同社単体の店頭販売額は2018年までに回復させ、営業利益も2016年の赤字予想から2017年以降は黒字化させる。

 「バーバリーロンドン」の後継事業に位置づける「マッキントッシュ ロンドン」は、2015年秋冬シーズンからスタート予定で、全国百貨店のプレタポルタゾーンをはじめ直営店の出店も計画し、「一番の柱として取引先に紹介していく」(杉浦社長)という。これまでに培ったライセンスブランドビジネスの運営ノウハウを活用し、「マッキントッシュ フィロソフィー」含めて2018年までに300億円の売り上げを目指す。