「純国産」の衣料品に認証タグ 日本の技術と品質を国内外にアピール

発表された公式ロゴなど
発表された公式ロゴなど
画像: Fashionsnap.com

 日本ファッション産業協議会(以下、JFIC)が1月14日、J∞QUALITY商品認証事業の立ち上げを発表した。日本繊維産業連盟(以下、繊産連)による協力のもと、日本の技術力とクリエイティビティの素晴らしさを消費者に的確に伝えることを目的に、認証した純国産の衣料品にオリジナルのタグを付ける。導入は今年の秋冬向け商品からで、日本の技術の高付加価値を高めるとともに、国産ブランドの販売回復や育成を目指すという。

 J∞QUALITY商品認証事業で発足した戦略委員会はJFICの下に位置づけられ、JFIC会長 三宅正彦や繊産連会長 下村彬一らとともに「ミナ ペルホネン(minä perhonen)」のデザイナー皆川明やクールジャパン機構の代表取締役社長 太田伸之らで構成。JFIC会長 三宅正彦は、「繊維・ファッション業界でジャパンブランドを確立するためには、個人ブランドや企業、団体の垣根を越えて総合的な力を結集し、世界に向けて発信するビジネスモデルの構築が必要」といい、経済産業省も「クールジャパン戦略」の一環として同事業を支援する。

 「J∞QUALITY」のネーミングは、JAPAN(日本)の「J」と「QUALITY(品質)」を結びつけ、無限大の可能性を表す「∞」のマークをシンボルマークとして採用。ブランドカラーにゴールドを取り入れた公式ロゴは、小山薫堂率いるオレンジ・アンド・パートナーズが手掛けた。オリジナルタグはサイズが異なる4種類を製作し、公式ロゴとともに「日本の技術と美意識の証 PROOF of JAPANESE TECHNOLOGY & AESTHETICS」「日本を纏う it's "Japan Quality"」といった文言を配置。大きなサイズのタグでは日本製を証明する説明書きを添える。

 約1年半の期間を費やし決定された認証制度では、織布・編立や染織整理加工、縫製、販売企業などを対象にした「安全・安心・コンプライアンス企業認証」と縫製企業の品質を証明する「縫製企業認証」の2つの企業認証を前提に、商品の品番ごとに「J∞QUALITY商品認証」を行うという2段階に分けて実施。第1段階となる「安全・安心・コンプライアンス企業認証」と「縫製企業認証」は、各工程や条件下において一定の基準をクリアした企業に与えられ、第2段階の「J∞QUALITY商品認証」では、ものづくりへの情熱や仕上がりの精緻さや丁寧さを審査する。いずれもJFICまたは繊産連傘下の日本法人が申請資格を有し、申請料は「安全・安心・コンプライアンス企業認証」と「縫製企業認証」が1企業10万円で有効期間は5年間、「J∞QUALITY商品認証」では1品番1万円で有効期間は2年間となる。なお、JFICと繊産連の加盟企業は合計すると約1万3,100企業にのぼるという。

 1月14日に行われた会見によると、輸入浸透率における国産製の比率は3.6%と低い数字である一方、日本のアパレル製品のテキスタイルやデザイナーのクリエイティビティは海外から高く評価されていることから、海外観光客に向けた商品開発も検討。申請資格を持つ企業については今後間口を広げ、徐々にJ∞QUALITY商品の認知度と需要の拡大を図りたいとしている。