「ECは開発力がカギになる」スタートトゥデイによるアラタナ買収の狙いは

ロゴ(左から:スタートトゥデイ、アラタナ)
ロゴ(左から:スタートトゥデイ、アラタナ)

 スタートトゥデイが自社EC支援事業の強化に取り組む。ECサイト構築のベンチャー企業アラタナを5月28日付で完全子会社化することで合意。株式交換による取得額は今日の終値計算で約29億円で、同社最高額となる見込み。新たなインフラを活用することで、主に大手メーカーやブランドに対して自由度の高いECサイトの開発・運用を行っていく。

 スタートトゥデイは2014年12月末時点で33社の自社ECを支援しているが、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)のインフラを使ったこれまでの半パッケージ化された支援では、ブランドやメーカーからの多様化するニーズに対応できない部分が出てきた」(澤田宏太郎 取締役)ことから、同事業の拡大を目的にアラタナを買収。国内800以上のECサイトを構築してきたアラタナの豊富な開発リソースやノウハウを活用し、システムの融通が効くハイレベルな自社ECを提供していく。アラタナが中心となって手がける部分は主にサイトデザイン制作やシステム開発で、カスタマーサポートやコンサルティングも協力して行うが、運営の主体はスタートトゥデイ。今後は、O2Oの仕組み作りなども計画。既に数社と話が進んでいるという。

 アラタナは宮崎を本拠地にしており、今回の協力事業のための拠点を都内に構える方針。グループには、WEBマガジンの「ハニカム(honeyee.com)」や「ファタール(.fatale)」を運営するハニカムを抱えるが、スタートトゥデイでは今後の連携について「現時点で決定事項はないが、今後何かしら考えていければ」という。

 EC支援事業の将来性についてEC事業本部担当の澤田氏は「開発力がカギになってくる」といい、同社では、容易に自社ECが構築できるZOZOTOWN出店ブランド向けのサービス「STORES.jp PRO」とカスタマイズが効く高機能な"アラタナモデル"の両軸で自社EC支援事業を成長させていく。

【参考記事】インタビュー:STORES.jp買収の理由は?スタートトゥデイとブラケット両代表が語る