ランウェイで活躍の黒人モデル、引退の理由はキャスティングにおける白人至上主義?

公式インスタグラムより
公式インスタグラムより

 スーダン出身のオーストラリア人モデルAjak Dengが、自身のインスタグラムでモデル業界からの引退を表明した。マネージャーが引退の理由にオーストラリアのファッション業界の現状を上げ、モデルキャスティングにおける人種問題が話題になっている。

 現在26歳のDengは、これまでに「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ジャン ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のショーなどで活躍。インスタグラムには「私に相応しい本当の人生を送るためにファッション界を去ることを晴れ晴れしい思いでここに宣言します。フェイクや嘘とはもう付き合いきれない。短い人生なのにドラマが多すぎたわ」と投稿。これに対し、Dengへの応援コメントやファッション業界を非難する多くのコメントが寄せられた。

 引退の理由について直接的な表現は使用されていなかったが、DengのマネージャーStephen Bucknallはオーストラリアの地元紙「ヘラルドサン」の取材で「オーストラリアのファッション業界はダークスキンのモデルをよりミランダ・カーのような有名な白人モデルを起用したがる」と明かし、このことにDengも不満を漏らしていたという。同氏は「NYに行けばアフリカ系やアジア系がミックスした多様な文化があるのに、オーストラリアはそれを理解してない」と続けて問題点を指摘した。なお、毎シーズンモデルの多様性について調査を行っている「FASHION SPOT」は、先日行われたNYファッションウィークでの非白人モデルの起用は約32%だったと報告している。