インテリアデザイナー片山正通の"出会い"が詰まった500点超のコレクションを公開

片山正通のために特別に描いた作品を含むKAWSの展示スペース
片山正通のために特別に描いた作品を含むKAWSの展示スペース
画像: FASHIONSNAP

 インテリアデザイナー片山正通が所有するアートなどのコレクション500点以上がそろった展覧会「片山正通的百科全書 Life is hard... Let's go shopping.」(以下、片山正通的百科全書)が、4月8日から東京オペラシティアートギャラリーでスタートした。片山が収集してきた出版物からCD、多肉植物、写真や絵画などのアート、オブジェ、家具、剥製までが一挙公開されるほか、サカナクションの山口一郎が同展のために制作した音に関する作品を発表。様々な切り口から、25年にわたりデザイナーとして第一線で活躍してきた片山のクリエーティビティーの本質に迫る。

 導入部となるROOM1では片山が代表を務めるワンダーウォール(Wonderwall)のオフィスツアーと題し、片山自身がオフィス内でアートやオブジェが実際にどのように飾られているのかを紹介する映像や模型を展示。出版物や音楽をテーマにしたROOM2と3には片山が所有し日常的に使っている雑誌とCDの一部がそれぞれ壁一面に収められている。ROOM4の多肉植物は広島の植物店「叢(くさむら)」の小田康平との出会いを機に"スカルプチュアのような造形美"の魅力に気付き収集を開始し、オフィスでは屋上と地下にガーデンを造ったという。

 ROOM5〜8には片山のコレクションの中でも特に多いモチーフ「人と動物」にまつわる作品が集結し、大竹伸朗や田名網敬一、空山基、エリック・パーカー、榎本耕一、ラリー・クラークといった平面の作品などを展示。ROOM9から11はモノクロ写真に焦点を当てた「白と黒」や「アブストラクト・アート」「ランドスケープ」に関連する作品で構成されている。山口一郎の作品はROOM12に展開し、ROOM13には敬愛するアートディレクター渡邊かをるから譲り受けたスクラップブックを含む「骨董、オブジェ、その他」、ROOM14にはジャン・プルーヴェをはじめとする「ミッドセンチュリー家具」といった幅広い作品を公開。終盤のROOM15〜17では片山にとってこれまでにない考え方に出会い、ヒーローのような存在だというライアン・サンダーやサイモン・フジワラ、河原温といったコンセプチュアル・アートの作品をそろえ、最後は片山らしく鑑賞者への感謝の気持ちを込めた作品で締め括っている。各ROOMを繋ぐストリートのエリアではシロクマなどの剥製をはじめ、大竹利絵子、松江泰治らの作品を配置。全体の展示の中にはNIGO(R)を介して出会ったカウズ(KAWS)をはじめ、ジョージ・オズボルトやネルホル(Nerhol)といったアーティストが片山のために特別に制作した作品も展示されるなど、アートに限らず人や物、出来事から生まれた"出会い"を感じさせるコレクションとなっている。展覧会にあわせてポップアップストアがオープンし、同展のアートディレクター平林奈緒美がデザインしたTシャツなどの商品が販売されている。

 片山は「(自身を)コレクターだと思ったことは一度もなく、単純にショッピングが好きで買っていたら集まった」と振り返る。すべてを25年のキャリアの中で培ってきた出会いによるものと捉え、「手に入れたいと思っても買えないものもありますし、逆に思ってもない出会いで僕のところに来たものもある。会いたくても会うこと出来ない好きな人もいれば、嫌いだと思っていた人を大好きになることもある。そんな出会いから集まったアートやモノたちを今回展示しています。目には見えないですが人との出会いもそこにはあります。この展覧会は、まさに僕の人生そのものなんです」と表現した。

■片山正通的百科全書 Life is hard... Let's go shopping.
会期:2017年4月8日(土)〜6月25日(日)
場所:東京オペラシティアートギャラリー
   東京都新宿区西新宿3-20-2