デニム系ニュースを中心に業界情報を網羅

【レポート】「グッチ」などを傘下に持つケリング、増収するも経費増で減益へ

【レポート】「グッチ」などを傘下に持つケリング、増収するも経費増で減益への画像

「グッチ」や「ボッテガ・ヴェネタ」「プーマ」などを傘下に持つKERING(ケリング)の2015年12月期連結決算は、主力のラグジュアリーブランドの成長で増収を達成した。売上高総利益率(粗利率)が減少し販売管理費率が増加した影響もあり、減益になった。地域別では、主力のWestern Europe(西欧)や日本が健闘した。

利益面が軒並みダウン

連結売上高は115億8,400万ユーロ(1兆4,480億円、1ユーロ=125円で換算)、15.4%増と2ケタの増収を達成した。利益面は軒並みダウンし、本業の儲けを示す営業利益が12億5,300万ユーロ(1,566億2,500万円、同)、19.2%減と苦戦した。税引前利益は10億400万ユーロ(1,255億円、同)、25.8%減、(継続事業からの)当期純利益は6億8,000万ユーロ(850億円、同)、33.9%減だった。

粗利率が1.6ポイント減少したことに加え、販管費率が3.0ポイント上昇した影響が大きかった。商品回転率は0.1ポイント改善し2.0回転にやや改善した。それに伴い、交差比率もやや改善した。資本回転率もそれぞれプラスに転じた。そのほか、D/Eレシオがやや増加。有利子負債が増加したが、NETでは2014年よりも下回っている。

kering_0223_2.png

グループ企業(ブランド)別では、主力の「Gucci」(グッチ)が売上高38億9,800万ユーロ(4,872億円、同)、11.5%増と増収したが、セグメント利益は10億3,200万ユーロ(1,290億円、同)、23.7%減と減収に至った。「Bottega Veneta」(ボッテガ・ヴェネタ)および「Yves Saint Laurent」(イヴ・サンローラン)は増収増益を達成した(表2参照)。スポーツ&ライフスタイルカテゴリーでは、PUMA(プーマ)が34億300万ユーロ(4,253億7,500万円、同)、13.8%増と増収したが、セグメント利益は9,200万ユーロ(115億円、同)、14.6%減と減少した。

地域別売上高では、西欧が35億6,200万ユーロ(4,452億5,000万円、同)、13.0%増とけん引役になった。北米は26億5,200万ユーロ(3,315億円、同)、23.5%増。日本は11億100万ユーロ(1,376億2,500万円、同)、14.4%増と健闘した。新興国マーケットも軒並みプラス成長だった。

今期は、主力のラグジュアリーブランドの既存店売上の増加に焦点を当てるほか、戦略的な店舗網の拡大を進める。スポーツ&ライフスタイルカテゴリーではプーマの営業利益の増加を予想している。

(樋口尚平)