IMAGE by: 厚底シューズがずらりと並ぶホカ原宿
「ナイキ」が作り出した厚底シューズ人気。そのセカンドウェーブが押し寄せている。代表格は「オン」「ホカ」「サロモン」などの欧州系ブランド。ランナー以外にも支持され、都心では新規店の開業が相次ぐ。
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セカンドウェーブで最も勢いがあるのがオンだ。スイス生まれで、目印は空洞のあるキューブが連なったような独自形状のソール。履くとまるで雲の上にいるような感覚を味わえる。2月22日には厚底の「クラウドモンスター」で進化版を発売した。
22年4月に東京・原宿のキャットストリート沿いに開設した路面店では、平日昼間でも行列が絶えない。本国の業績も絶好調で、23年12月期の売上高は、前期比46%増の17億9000万スイスフラン(約3060億円)を見込む。
ホカは2月22日、神宮前交差点に路面店「ホカ原宿」を開設した。09年にフランスで誕生したシューズ主力のブランドで、23年10~12月の世界の売上高は前年同期比22%増の4億2900万ドル(約645億円)。
同店は1階がストア(86平方メートル)で、2階がランニングクラブ用にロッカーを備えたコミュニティースペース(74平方メートル)という国内最大店。ホカを日本で扱うデッカーズジャパンは開店を記念し、代表モデルでクッション性に優れた厚底の「ボンダイ8」と「クリフトン9」を一日試し履きできるイベントを3月末まで開いている。
フランス生まれで、日本では既に四つの直営店を構える「サロモン」も、都心部を深耕する。3月1日からルミネ新宿のルミネ2に期間限定店(86平方メートル)を設ける。23年11月にもルミネエストで限定店を開いて好評だったため、今回は25年1月31日までの10カ月に延ばした。輸入販売はアメアスポーツジャパン。
約10年前までは、ランニングシューズといえば〝はだし感覚〟が求められ、薄底が主流だった。しかし、カーボンプレートを入れた厚底シューズの登場で市場は様変わり。ダッドスニーカーの定着も後押しし、ランニング用の厚底シューズが、街履き用にも選ばれるようになった。これらのブランドが支持される理由を、フットロッカーアトモスジャパンアトモスディレクターの小島奉文さんは「目新しく、未来の匂いを感じさせる。ランニングシューズとしてはもちろん、ファッションとしても活用できる」と語る。
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