「ペンフィールド」とは?創業からリブランディングまで42年間の歴史

提供: Penfield

 80年代後半から90年代かけて人気を集めたファッションアウトドアブランド「ペンフィールド(Penfield)」が、変革の時を迎えています。伊藤忠商事とヤマト インターナショナルが日本国内の商標権を保有し、新ラインを立ち上げるなど新たな取り組みを実施。ダウンベストの「アウトバック(Outback)」やマウンテンパーカの「バッサン(Bassin)」など名作を生んできた「ペンフィールド」とはどんなブランドなのでしょうか?42年の歴史を年代順に振り返ります。

ペンフィールド(Penfield)とは?
ハーヴィー・グロス(Harvy Gross)が1975年に米国ハドソンで設立したファッションアウトドアブランド。トレードマークである"P"の中に熊が入っているマークは、ダウン製品の暖かさと快適さ、自然への優しさを表現したもの。「"ファッション"と"ファンクション"の両立」をコンセプトに、ニューイングランドの厳しい気候に耐えるためにデザインされたアイテムを展開している。

〈70年代〉ダウンベスト「アウトバック」が流行

 創業当時は、ニューハンプシャー州のナシュアで生産工場を立ち上げ、ダウンを使ったべスト、カーディガン・ジャケット、セータージャケットの3型のみの展開でした。1976年に「ワイルドキャット(Wildcat)」という今でも生産している「Summit(N/Cダウンジャケット)」の原型になったモデルが登場しました。

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 78年には、軽くて手入れをし易いオリジナルグースダウンを用いた代表作「アウトバック(Outback)」の元になった「デンバー(Denver)」を発売。生産ラインを拡大するほどの人気商品になり、79年には日本への輸出もスタートしました。

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〈80年代〉日本でブームに、「エルエルビーン」の生産も担当

 「アウトバック」のヒットで一気にアウトドア業界からも注目を集めたペンフィールド。その実力が認められ、「エルエルビーン(L.L.Bean)」や「イースタン マウンテン スポーツ(Eastern Mountain Sports)」、「ゴアテックス(GORE-TEX®)」の防水ウエアの生産も担うようになりました。またフリースにも力を入れ、モルデンミルズ社が開発した「ポーラフリース(後のポーラテック)」を用いた商品を81年に発売。銀座のデパートで販売がスタートしたことで、日本でもアウトドア愛好者だけでなく幅広い層に支持されるようになり、特に20代を中心とするヤングアダルト世代からも人気を博しました。

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〈90年代〉マウンテンパーカ「バッサン」が大ヒット

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Bassin

 60/40のクロス(コットン60%、ナイロン40%からなる混紡生地)にテフロン加工を施し、防水・防風性に優れたマウンテンパーカ「バッサン(Bassin)」が大ヒット。同アイテムを元に、「カッソン(Kasson)」や「ギブソン(Gibson)」といった人気モデルも誕生します。同社は80年代後半から引き続き、エキスポートビジネスに力を入れ世界中に販路を拡大。日本ではアウトドアブランドを牽引する存在として知られました。

〈2000年代〉「ノーム・トンプソン」の賞を受賞

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 2000年には全米のファッションをカバーする「ノーム・トンプソン(Norm Thompson)」のウインターカタログで最も名誉のある企業として表彰を受けます。またイギリスのロックバンド「オアシス(Oasis)」が私服として着用するなど、イギリス、オランダ、ベルギー、イタリア、ドイツなどヨーロッパでも販路を拡大しました。

〈2010~16年〉オリジナルテキスタイル「ハドソンワックスクロス」誕生

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ハドソンワックスクロスのタグ

 2010年にはポリエステル65%、綿35%の高密度な生地に、環境に優しいドライワックスを染み込ませ通気性を保ちながら撥水性も備えたオリジナルテキスタイル「ハドソンワックスクロス」を開発。ユーティリティージャケットの「パクストン(Paxton)」などに使用され、日本でもセレクトショップなどを中心に取り扱われました。日本とヨーロッパのライセンシーとともに、アジア諸国やロシア、ヨーロッパ全土を含め全世界に市場を拡大しました。

〈2017年〉日本でリブランディング、新ライン立ち上げ

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 ペンフィールドの日本とアジア3地域(中国・香港・台湾)における商標権を伊藤忠商事と共同保有することになったヤマト インターナショナルはリブランディングの一環として、2017年4月にはビンテージ感のあるタグが特徴の「ヘリテージライン(Heritage Line)」とクリーンなホワイトタグの「ホワイトライン(White Line)」の新ラインを立ち上げました。

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Heritage Line=左:2Way Hipsack(1万8,000円) / 中央:Alpine Zack(2万9,000円) / 右:Box Zack(2万6,000円)

 「ヘリテージライン」では、70年代〜80年代を彷彿とさせるクラシカルなデザインに対して、各部に現代の高機能素材やパーツを使い現代的にアップデートしてます。タイヤコードに使用する強力ナイロン糸を採用して織られた超強力ナイロン織物「ビートテックス」やナイロンの7倍もの強度を持つ耐久性に優れた繊維「コーデュラ」など、ハイテク素材を用いたバックパック「Alpine Zack」や「Box Zack」、デイパックの「2Way Hipsack」などが登場。「Alpine Zack」と「2Way Hipsack」は雨対策としてインナーに3レイヤー素材を、「Box Zack」は本体に止水ジップ、インナーにメガタフタが使用され、機能性も充実しています。

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White Line=左:Poketable Zack(1万円) / 中央:3WAY BAG(1万8,000円) / 右:Sachosh(6,000円)

 アウトドアシーンだけではなく、都市生活でも使いやすいデイリーなバッグをラインナップする「ホワイトライン」では、デイパック「Poketable Zack」や70年代のトラベルバッグをモチーフとした「3WAY BAG」、財布やスマートフォンの収納に使える「Sachosh」などを展開。パラシュートクロスとも呼ばれる、強度の高いナイロンリップストップ「FRENCH」を用いたブリーフケースもそろいます。

 現在ジャーナルスタンダードやオフィシャルECサイトで販売されており、今後は随時商品を拡充していくとのこと。従来の顧客に加えミレニアル世代をうまく取り込みブーム再燃となるのかどうか、今後の動向に注目が集まります。

Penfield オフィシャルサイト