コーディネート投稿型サイト「iQON」が伊藤忠、GMOから1.4億円調達 ソーシャル化へ

 コーディネートサイト「iQON(アイコン)」を運営する株式会社VASILY(代表取締役 金山裕樹)が、伊藤忠テクノロジーベンチャーズとGMOベンチャーパートナーズの2社から計1億4,000万円を調達した。「上場も視野に入れている」と語るVASILYは今回の出資により、資本金は7,230万円となり調達資金を元に「iQON」をプラットフォーム化しコーディネートを基本としたソーシャル化を図る。

 「iQON」は、ネット上で販売されているアイテムを使って自分の好きなファッションコーディネートを載せたり、アップされたコーディネートを見ながら便利にネットショッピングができるという投稿型サイト。自由に選んだ背景にジャケットやカットソー、ボトム、シューズ、バッグ、インテリア雑貨など豊富なアイテムをプラスして自分のページを作成することができる。サイト内ではテーマを設けた様々なコンテストを開催しており、最優秀コーデに選ばれた人には豪華な賞品が用意されている。

 投資した伊藤忠テクノロジーベンチャーズとGMOベンチャーパートナーズは、IT関連企業を対象としたハンズオン(育成型)のベンチャーキャピタル。国内外の上場、未上場のIT系ベンチャー企業への投資や事業拡大支援、企業価値向上支援事業を行っている。Fashionsnap.comの取材を受けた代表取締役社長の金山氏は2社の投資を受けた理由として、「今後ファッションのCGMメディアとしてiQONの事業拡大していく予定。システムとマーケティングに投資しプラットフォームとしての存在価値を追求したい。またファッションコマースとEC関連業務のソーシャル化を支援し、将来は上場を視野に入れた事業戦略を描いている。評価額は、周りが思っている以上に自分はあると思っているので今回は満足がいく結果。」と述べている。

 「iQON」は、Yahoo!でコンテンツ開発に携わっていた金山 裕樹(かなやま ゆうき)と今村 雅幸(いまむら まさゆき)が立ち上げたサイト。ともにYahoo!FASHIONとXBRANDの立ち上げを担当し2009年に株式会社VASILYを設立。ポータルでファッション、メディアコンテンツを立ち上げたキャリアを持つ2人が立ち上げたベンチャー企業として知られている。今回の資金調達により主力業務だったアプリ受託開発をやめ、「社運を賭けたプロジェクト」である「iQON」にリソースを集中。アプリ開発で培った開発力と調達した資金で「業界のスタンダードを目指す」ため、夏にはサイトをリニューアル。スマートフォンアプリなども開発するという。

 近年、ファッションを扱うウェブコンテンツに投資が過熱していることに対して金山氏は「これまでファッションをベースとしたウェブサービスは、ITトレンドとタイムラグあった。既存のITサービスが成熟していくなか、ウェブファッションはまだまだ発展途上で伸びしろがあると感じる。ZOZOのような主要プレーヤーもいるが、ECが主軸でメディアという言い方は適切ではない気がする。これからは、これまで以上に魅力的なサービスが登場しファッション業界のIT化が進むのではないのか」と話している。