【動画】パリコレ初参加 アンリアレイジが挑んだ"光と影"

ANREALAGE 2015年春夏コレクション
ANREALAGE 2015年春夏コレクション
画像: Fashionsnap.com

 パリで9月23日、2015年春夏のファッションウィークが開幕した。初日には「ANREALAGE(アンリアレジ)」が初参加。「SHADOW(邦題:光)」をテーマに、白と黒だけで「真っ向から勝負した」(デザイナー森永邦彦)という。

 パリのファッションウィークでは10月1日までの公式スケジュールで、約100ブランドが2015年春夏のプレタポルテ(既製服)コレクションを発表する。初参加の「ANREALAGE」は、パリ高級服飾組合 (La Chambre Syndicale de la Couture Parisienne / 通称 サンディカ)の正式登録を受け、1シーズン目から公式スケジュールに参加。美術学校Beaux-Arts Salle Melpomene(ボザール メルポメーヌ)を会場に、新作をランウェイショー形式で発表した。

 ショーの冒頭は、それぞれ白と黒を基調とした2ルックで、"光と影"のコンセプトを表現。ブランドを象徴するパッチワークをはじめ、レーザーカットや3Dプリンタなど、これまで「ANREALAGE」が取り組んできた様々な技術を応用し、服やアクセサリーに落ちた影を形に残した。中盤に登場した白の2体は、ランウェイの中央で強い光を浴びてグレーに変化。これは2013年秋冬コレクションで発表したフォトクロミックを進化させた技術で、紫外光の照射によって黒を発色させる技術は世界初だという。ラスト2体にはRhizomatiks(ライゾ マティクス)真鍋大度が手がけた紫外光のレーザープロジェクターを当てて、白地にパッチワーク柄を描写。本来は物体を白く照らす光を利用し、逆転の仕掛けで"影で染める"ことを試みた。

 白と黒の2色だけで挑んだ理由を森永は、1980年代に「COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)」と「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」がパリのモード界に影響を与えた"黒の衝撃"に対して「黒の象徴である影を白に変えたい」という思いが発端だったと話す。「日本が持つ最新技術や異なる視点で新しい価値観を見つけることで、ファッション界に一石を投じることが出来たら」と考え、「思考と造形と技術だけで勝負した」という今回のコレクションは、客席から拍手や歓声が上がるなど反響を得た。今後についても「ANREALAGE」らしい服作りで新しさや驚きを与えながら、世界を意識して「ショーをビジネスに着地させる」ことを目指すという。

 「ANREALAGE」は10月21日から26日、メンズウェアを含めた2015年春夏コレクションの展示会を東京で開催する。

■ANREALAGE 2015年春夏コレクション
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■パリコレデビューまで密着レポート
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