三陽商会バーバリー後継事業に手応えも店舗数は3割減へ

三陽商会 代表取締役社長 杉浦昌彦氏
三陽商会 代表取締役社長 杉浦昌彦氏
画像: Fashionsnap.com

 三陽商会が、2015年春夏で契約が終了するバーバリーブランドに代わる「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」事業について、出店計画を明らかにした。「バーバリー ロンドン」の売場は約350店舗あるが、「マッキントッシュ ロンドン」では約30億円をかけて240ヶ所(2015年2月時点)に8月以降順次出店していく予定。2月13日の今日開かれた決算発表会では、バーバリー・ブルーレーベルとバーバリー・ブラックレーベルの後継ブランドとして立ち上げる新ブランド「ブルーレーベル・クレストブリッジ」と「ブラックレーベル・クレストブリッジ」について触れ、9月以降にEコマース販売を開始させるなど新しい試みを取り入れ、3年後には売上を現状よりも2〜3割引き上げたい考えだ。

 2015年度の三陽商会は、バーバリーブランドとのライセンス契約が6月末で終了することに伴い、「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」「マッキントッシュ ロンドン」の各事業を下期から立ち上げる計画。半々の割合で展開するバーバリー・ブルーレーベルとバーバリー・ブラックレーベルの合計約150店舗は後継ブランドに「(全て)維持していきたい」方針で、240〜260店舗の出店を想定する「マッキントッシュ ロンドン」と共に、売場施工費と広告宣伝・販促費販促費含めて50億円の集中投資を行っていく。百貨店で展開する「マッキントッシュ ロンドン」はメンズで110店舗、ウィメンズで110店舗、ウィメンズLサイズで20店舗の出店が現在予定されており、以前の会見で「(バーバリー ロンドン店舗からの切り替えは)200店舗前後を見込む」と話していた代表取締役社長の杉浦昌彦氏は「非常にいい感じで捉えてもらっている」と手応えを感じている様子。なお自社ビルであるバーバリー銀座店は「展開する全ブランドの可能性を含めて(出店するブランドを)検討している」(広報担当)という。

 決算発表会に先がけて公表された「ブルーレーベル・クレストブリッジ」と「ブラックレーベル・クレストブリッジ」は、クリエイティブ・ディレクターにデザイナーの三原康裕を起用しており、小山文敬副社長は理由を「ブランドコンセプトは継承するが、進化させるために国際性を取り入れる必要があった。クリストファー・ベイリー(バーバリー社CEO)からも一発返事で了承を得た」と説明。2015年秋冬から3年の期間で契約した新しいライセンス契約に基づき、「バーバリー」のサブブランド名は外すと共に"ホースマーク"と呼ばれるロゴも使えなくなるが、バーバリー・チェックよりもサイズが小さいマイクロチェックは引き続き使用できる。立ち上がり当初の売上は現状の8割程度を見込むが、MD(マーチャンダイジング)の制約が現行よりも緩くなり、Eコマースでの販売や雑貨の拡充が可能になるため、同社ではビジネスの拡大を期待する。

 三陽商会が昨年5月に発表した中期5ヵ年経営計画では、2015年度の連結営業利益は2014年度の102億1,300万円から大幅減の2億円を見込み、2016年では20億円の赤字を予測。基幹3事業や準基幹4事業に経営資源を集中させるほか、「サンヨー・エッセンシャルズ」などのオリジナルブランドの開発や強化を図り、M&Aによる事業領域の拡大にも取り組むことで、2017年以降は黒字化させる。