アイウェアだけではない「オークリー」アパレル事業好調の背景は?

オークリージャパン 村山照夫代表取締役社長
オークリージャパン 村山照夫代表取締役社長
画像: Fashionsnap.com

 「オークリー(OAKLEY)」が今月発売した新ライフスタイルアパレル「オークリー ネオ スタンダード(OAKLEY NEO STANDARD)」が好調だ。以前から展開のあったアパレル分野に約4年前から注力し、主力のサングラスなどのアイウェアとの売り上げ比率は5割までに成長。新製品の開発ストーリーやブランドの今後の展望などオークリージャパンの村山照夫代表取締役社長に聞いた。

 「ネオ スタンダード」は、「RADSKIN=最高の皮膚」をコンセプトに服本来が持つ機能性や快適性を追求したアウターウェアの「SHELL」とインナーウェアの「VEIL」を展開。発売から約2週間が経つが、直営店のアパレル売上げが前年比200%増を記録し好調な滑り出しとなった。
「アパレルの展開は90年代から始めているが、力を入れ始めたのはここ4年ほど。まず、それまで手広く展開していたラインをゴルフとトレーニングウェアに絞るところから始めた。この4年でアパレル分野は毎年約20%増のペースで推移している」という。

 「オークリー」は1975年カリフォルニアで創業。当初はモトクロスのグリップを製造していたが、その後モトクロス用のゴーグルを発売したところトップライダーの間で評判を呼び、徐々にアイウェアのブランドとして知名度を広げた。設立から40年経った今もブランドの軸となるのは、社長の村山が「常識を覆すのが大好きな人」と表現する創業者ジム・ジャナードの「進化を追求する」という精神だ。「今回に限ったことではないが、製品を開発する上で『創業者の思いに忠実に』という気持ちを社員と共有している。常に『ジム・ジェナードがもしアパレルを作るとしたら』ということを念頭に開発にあたっている」と語る。ジャパン社主導でデザインから製造まで手がけ、製品化には社長自ら携わり社内の開発チームと積極的に意見を交わした。「『動き』がまず前提にあって、そこから服を作っていくのでファッションアパレルの分類とは違う。ネオ スタンダードは、万人向けのウェアではなく実際に街に出て、歩いて、階段をかけるなどの『動き』を最大限スムーズにサポートするための服。ゆえにターゲットも『動く人』」と開発当初のコンセプトを振り返る。

 新アパレルはメンズのみの展開だが、将来ウィメンズやキッズラインの展開も視野に入れているといい「一番進化したものを追い求めるというのがオークリーの精神なので、そこはぶれずにカテゴリーの広がりや幅広い年齢層へアプローチしていきたい」と語る。また、社会のスポーツへの関心の高まりにも触れ「東京オリンピックはブランドのメッセージを伝えるには絶好の機会と捉えている。我々がどんなに宣伝に力を入れるより、松山英樹選手や宮里藍選手のようなトップアスリートにサングラスをつけてプレイしてもらうことが品質、性能、選手のパフォーマンス向上において一番の証明になる。また、選手のサポートに力を入れていくことはもちろん、アイウェアを扱うブランドとして、例えばサングラスをかけることで目を守り緑内障の防止に繋がるということをお子さん達に伝えていく啓蒙活動などにも注力していきたい」と今後のブランド展開について語った。