「正しいスーツを選んでいる人は5%未満」松屋銀座の敏腕バイヤーに聞く 本当に買うべきスーツのポイント

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松屋 特別専門職部長 シニアバイヤー宮崎俊一氏
松屋 特別専門職部長 シニアバイヤー宮崎俊一氏
画像: FASHIONSNAP

 松屋銀座による紳士スーツの催事「銀座の男」市が、5月11日から23日まで開催されている。2着で税別2万9,800円の松屋オリジナルスーツから丸縫い既製スーツ、オーダースーツまで約5万点を展開し、2週間弱で3億円を売り上げる人気催事だ。これを20年にわたり手掛けている松屋の名物バイヤー 宮崎俊一氏は、スーツ購入時の重要ポイントに「サイズ」を挙げているが、「自分のサイズを分かっている人は残念ながら5%未満しかいない」と指摘。ほとんどの人が正しいスーツを着用できないまま定年を迎えてしまうという。本当に買うべきスーツのポイントとは。

 宮崎氏は、スーツの価格について「年収の1%」を目安に提案しているが、「サイズが合っていない50万円のスーツを着るよりも、サイズが合っている5万円のスーツの方が良く見える」と、正しいサイズのスーツ選びの重要性を強調。既製品を買う場合は「10回は試着してみて欲しい」と助言する。立って第一ボタンを留めた時に軽い横ジワが出るのが理想で、ラペルは「約9センチ幅」が顔が小さく見える。袖やズボンは長めに着用する人が多いが、袖丈は「袖口からシャツが1.5〜2センチ出ている」、ズボン丈は「裾の前側が靴に軽く乗る」程度を推奨。サイズや丈のバランスが整っていれば姿勢や体型がカバーされ、「5キロ痩せて見せることもできる」ほど印象が異なるという。「銀座の男」市では最大24サイズをそろえ、キングサイズやトールサイズまで幅広く展開。フィッティングルームは30台以上設け、販売員とは別にフィッティング専門のスタッフが接客している。

 社会人1着目のスーツなど、宮崎氏がオススメする万能カラーはミディアムグレー。トレンドに流されず、白やサックスブルーといった基本のシャツとコントラストがつき過ぎないためネクタイを選びやすい。ネイビーからパープルまで、ブルー系のネクタイやチーフといった小物をそろえていけば、コーディネートでハズすことはない。宮崎氏は仕事柄、海外出張が多いが、ミディアムグレーのスーツさえ持って行けば様々な場に対応するため、重宝しているという。

 近年のスーツ市場の動向について宮崎氏は「ここ5年でパターンオーダーの需要が一気に伸びた」と話す。「銀座の男」市では基本のスーツでも高級裏地のキュプラを使用するなど、オプション料金なしで高品質の商品を提供することで安心感に繋がっているという。1人の職人が全行程を縫い上げる「丸縫い」は5万円前後で販売しており「実は1番のお値打ち品」と太鼓判を押す。また、5月からクールビズがスタートしていることもあり夏用のビジネスウエアの需要も高まっているが、宮崎氏は「ただ楽な格好になりがち」と注意を促す。「涼しげできちんと見えるなど、周りへの気配りを大切にすることが本当のクールビズ」とし、ウール100%の素材など夏でも着られる通気性の良いスーツを勧めている。

■「銀座の男」市
期間:2017年5月11日〜23日
場所:松屋銀座 8階イベントスクエア(最終日は17時閉場)

公式サイト