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カスタムオーダー事業はあらゆる分野に広がる

「ビジネスマンのスーツ離れ」が進み、既製服の需要が減少する半面、オーダースーツは成長し続けている。大都市圏にある従来型のイージーオーダースーツ専門店から百貨店のオーダースーツ売り場、新興テーラーまで自分だけの一着が作れるオーダースーツの人気は勢いが増すばかり▼満を持して、大手紳士服専門店の青山商事も今春、カスタムオーダー事業に乗り出した。後発となるため、既存の業界にはない、自分の顔を3D撮影して仮想試着ができるシステムを導入することで新規顧客の開拓を目指す。ヤング向け都市型業態「ザ・スーツカンパニー」とセレクト業態「ユニバーサルランゲージ」にオーダーサロンを設け、若い客層に気軽にカスタマイズした服を楽しんでもらうのが目的という▼カジュアルウエア市場でも80年代の古着をリメークしたウエアが若い世代に人気だ。40代半ばの記者が今振り返ると、ケミカルウオッシュのジーンズなど80年代のファッションはダサい印象の方が強い。しかし、80年代のオーバーサイズのシルエットが中高生や大学生には新鮮に映るようだ▼オーダースーツや古着のリメークが注目されるのは、裏を返せば、既製服の市場が同質化し、つまらなくなってしまった反映だろう。今後も消費者のカスタム心はあらゆる分野に広がりそうだ。 (2016/02/29)