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米国で急拡大したネットスーパー需要、夏には落ち着きライフスタイルの一部に

米国で急拡大したネットスーパー需要、夏には落ち着きライフスタイルの一部に

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

■国立アレルギー感染症研究所の所長で医師のアンソニー・ファウチ氏は11日、国内の新型コロナウイルス感染者数について「峠を越す」状況には程遠いとの認識を示した。

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同氏はまたMSNBCテレビのインタビューで、国内の感染状況について「感染者は1日約4万人で横ばいが続き死者数も1,000人程度に上っている」と指摘した。

ファウチ氏はさらに一部地域では検査での陽性率が上昇しつつあると説明、気温も下がってきており人々が屋内で過ごす時間が増えつつあると述べながら「呼吸器系ウイルスの対策にとって良い状況ではない」との認識を示した。パンデミックは改善されていないどころか今後、再び感染者が増えるとの予想だ。

 パンデミックにより米国ネットスーパー市場が急拡大しているが、勢いは今夏に落ち着きながらもライフスタイルの一部として定着しつつある。

調査会社ブリック・ミーツ・クリック(Brick Meets Click)が発表した推計によると8月のネットスーパーの売上高は57億ドル(約6,000億円)となり前回の調査となった6月の72億ドル(約7,600億円)から20.8%の減少となった。前年8月は12億ドル(約1,300億円)となり475%の増加だ。

ブリック・ミーツ・クリックが8月24日~26日にかけて成人1,817人を対象にした調査によると、ネットスーパーの1回あたりの平均支出額は95ドル(約1万円)となり前年8月72ドル(約7,600円)より32%増え、6月の84ドル(約8,900円)や5月の90ドル(約9,500円)よりも高くなった。

ただ生鮮品を含めた食品オンライン注文件数は8月、5.950万件となり3月(4,690万件)より上回ったものの4月(6,250万件)や5月(7,350万件)、6月(8,500万件)より下回っている。前年8月は1,610万件だった。

ネットスーパーを利用する世帯数も8月、3,750万人となりパンデミック以降では最低となっている。

ネットスーパーの月間利用頻度は8月、平均で1.6回となり5月(1.7回)や6月(1.9回)より落ち着いてきている。

一方で注目されるのが「宅配やピックアップを再び利用したいか?」という調査項目だ。「非常にまたは非常に可能性が高い(extremely or very likely)」と答えた人が75%にも上っておりパンデミック以降となる3月(43%)や4月(50%)、5月(56%)、6月(57%)より上回っているのだ。

 ブリック・ミーツ・クリックの担当者は「3月以降は外出禁止令や店内ショッピングの規制や時短営業、ワンウェイコントロールなどでネットスーパーの需要が急増しました」とし「(規制の緩和で)ネットスーパーの需要は8月に若干落ち着きを取り戻しているもののネットスーパーに傾倒しているお客で新たな成長サイクルに入りつつあります」と指摘している。

 ファウチ氏が指摘するように寒くなる頃から新型コロナウイルス感染拡大が再び広がることになればネットスーパーの需要がまた高まることになる。

ネットスーパーの定着がさらに促され、コロナ後も普段の買い物のニューノーマルになるのだ。

トップ画像:ロサンゼルス郊外にあるアマゾン・フレッシュのネットスーパー専用(宅配&カーブサイド・ピックアップ)出入り口。ネットスーパーありきでフォーマットした最先端の食品スーパーだ。

調査会社ブリック・ミーツ・クリック(Brick Meets Click)が発表した推計によると8月のネットスーパーの売上高は57億ドル(約6,000億円)となり前回の調査となった6月の72億ドル(約7,600億円)から20.8%の減少だった。一方、ネットスーパーの1回あたりの平均支出額は95ドル(約1万円)となり前年8月72ドル(約7,600円)より32%増え、6月の84ドル(約8,900円)や5月の90ドル(約9,500円)よりも高くなった。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は11日、ホールフーズ・マーケットの共同創業者でCEOのジョン・マッキー氏のインタビュー記事を掲載しました。マッキー氏は「(パンデミックが終息し)以前の生活に戻っても多くの人達は買い物に出かけない」と予想しています。ネットスーパーは定着すると見ているのです。習慣化ということも一つにはありますが、買い物のパーソナライゼーションとして便利だから、ネットスーパーは根付くということです。忙しい時はわざわざ買い物に出かけたり、売り場で買い物する必要はないよね、ということ。個人のライフスタイルに合わせて買い物の仕方を変えるのです。後藤がいつも指摘しているようにチェーンストア理論の「買い物はお店(売り場)でするもの」という大前提がなくなるのです。売り場で買い物する代わりにアプリを使って買い物をするのです。ストアアプリのイノベーションなくしてはネットスーパーは増えません。

 言い方を変えればストアアプリをアップデートしているからこそネットスーパーが定着しているとも言えるのです。

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