

DIYで作り上げた空間にも注目
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(2021/04/09)
明治通り沿いのTAKEO KIKUCHI渋谷明治通り本店3Fにあったベーカリー「RÉFECTOIRE(レフェクトワール)」跡地で、2021年5月5日(水)まで写真展が開催されている。

ガラス張りの建物が目を引く建物。レフェクトワールは惜しまれつつも2020年6月に閉店し、以来3Fは空きスペースとなっていた。

現在開催されているのは、写真家・瀬尾浩司(せおひろし)氏の個展。

日本を代表する写真家・植田正治(うえだしょうじ)氏に師事し、独立後は福山雅治氏をはじめとするアーティストのCDジャケットや写真集、ファッション広告、雑誌も手掛けるなど第一線で活躍する瀬尾氏。TAKEO KIKUCHIともタブロイドやショーのバックステージ撮影などで交流を深めてきた。ちなみに瀬尾氏自身、レフェクトワールには何度も訪れたことがあるそう。

新作「BEYOND」は、たゆたう水面の一瞬を切り取った作品。
「散歩をしていたら水面に偶然この模様を見つけたんです。ちょうど新型コロナの影響で予定していた展覧会も中止になってしまった頃。風や水の流れなど条件が重なった瞬間にだけ現れる模様に、深く感じ入るものがありました」
今回はアクリル板へのプリントにも初挑戦。透明感のある作品はどこか神秘的で、ずっと眺めていたくなる。

かつてキッチンだったスペースでは、サステナブルをテーマにした「イメージの再生(A Rebirth of Images)」を展示。
通常はシーズン限りで使われなくなってしまうファッション写真にアートワークを施し、新しい作品として蘇らせている。天井から吊り下げられた大型作品は、厚手のビニール素材にイメージをプリントしたもの。こちらも瀬尾氏にとって初めての試みだ。

展示スペースにはダクトなどキッチンの名残も。

今回このスペースを使うにあたり、DIYで空間を手作りしたという瀬尾氏。写真表現も含め新たな挑戦をすることには、
「大変な状況のなかでも、僕みたいな“おっちゃん”が楽しそうにチャレンジしているのを見て、若い人たちが『面白そう』と感じてくれたら」
との思いがあるのだそう。

会場では比較的手に取りやすいリソグラフ(¥11,000)も販売。「時間をかけて“渾身の1枚”を選んでくれた学生さんもいて、胸が熱くなりました」と瀬尾氏。

1Fから3Fまでの階段には、これまで瀬尾氏が手掛けたTAKEO KIKUCHIのタブロイドを展示。行きでエレベーターを使った人は、必ず階段を使って会場を後にするべし。

ファンはもちろん、レフェクトワールをきっかけに瀬尾氏を知った人にもおすすめしたい本展。困難な状況だからこそ生まれた作品を目の当たりにすれば、きっと気持ちが前に向くはずだ。
■概要BEYOND-PHOTO by. HIROSHI SEO開催期間:2021年4月2日(金)〜5月5日(水)開催場所:TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店3F住所:東京都渋谷区神宮前6-25-10開催時間:11:00〜20:00入場料:無料
Text:Natsuno Aizawa
最終更新日:
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