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よりストレスフリーな買い物体験を、モバイル・チェックアウトが米国で拡大中

よりストレスフリーな買い物体験を、モバイル・チェックアウトが米国で拡大中

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

■コンビニエンスストア大手のセブンイレブンは13日、買い物客がレジに並ばなくても自分で商品をスキャンして支払いができる「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」を3,000店以上に拡大したことを発表した。

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コンビニでの買い物が非接触で行え、レジ待ちも不要でスピーディに買い物ができる。

コンタクトレスのモバイル・チェックアウトはロサンゼルスやシアトル、ラスベガスなどの店舗で拡大した。

 セブンイレブンは2018年11月、テキサス州ダラスにあるセブンイレブン14店舗で当時のサービス名「スキャン&ペイ(Scan & Pay)」のテストを開始。

スキャン&ペイでは事前にセブンイレブンのアプリをダウンロードして、ロイヤルティプログラム「7リワード(7Reward)」を登録しておく。

使い方はアプリを起動後にスキャン&ペイ対象店に行くと「スタート・スキャニング(start scanning)」のポップアップ・ボタンが表示されるのでタップする。

店内で商品バーコードをスキャンし、支払いはアップルペイやグーグルペイ、クレジットカード、デビットカードで決済を行う。

決済後はアプリに表示されるQRコードをレジ近くのスキャン&ペイ・ステーションでスキャンさせる。

緑色のライトが点灯することでレジ係が確認。あとは透明な買い物袋に商品を入れて店を出るだけだ。

モバイル・チェックアウトによる支払いも7リワードと紐づけられており、ポイントがたまるようになっている。

モバイル・チェックアウトで購入できない商品はホットフードや宝くじ、アルコール類、タバコとなっている。

セブンイレブンは2019年8月にスキャン&ペイをモバイル・チェックアウトにサービス名を変更し、ニューヨーク市内の店舗に拡大した。

ロングアイランドでもモバイル・チェックアウトの取扱店を拡大しながら、昨年6月にはユタ州の店舗でも導入。

今回のモバイル・チェックアウトの拡大は、一気に2,500店以上で取り扱いとなるのだ。

 お客がモバイルアプリを使って自分でスキャンするモバイル・チェックアウトはスーパーマーケットチェーン最大手のクローガーや1.6万店以上を展開するダラーストアのダラーゼネラル、大人気のスーパーマーケットのウェグマンズなど小売チェーンで導入が進んでいる。

モバイルチェックアウトでは10年以上前から導入しているストップ&ショップでは、専用アプリとスキャニング端末の「スキャン・イット(Scan It)」という事例もある。

テキサス州などに約400店舗のスーパーを展開するHEBはキャッシュレスのアプリ決済サービス「HEBゴー(HEB Go)」を一部店舗で展開している。

ミシガン州で140店展開するスーパーのスパルタンナッシュもアプリ決済「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」をテスト中だ。

モバイルチェックアウトの「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を2016年から全店に導入しているサムズクラブは、スキャン&ゴーをフューチャーしレジを廃した小型店「サムズクラブ・ナウ(Sam's Club Now)」をダラス近郊に出店。

ガソリンスタンドを併設するサムズクラブでは、給油機のタッチスクリーンにあるQRコードをスキャンしてすぐに給油を開始できる「スキャン&ゴー・フュール(Scan & Go Fuel)」も行っているのだ。

 一方、セブンイレブンは昨年2月、レジなしコンビニエンスストアのテストを明らかにした。モバイル・チェックアウトとは別にアマゾン・ゴーのようなキャッシャーレス・ストアを開発しているのだ。

セブンイレブンがテキサス州アービングにある本社内で行っている模擬店は従業員のみを対象にした模擬店で700平方フィート(20坪)の広さとなっている。

利用の仕方は専用アプリをダウンロードしてサインアップし入店時にチェックインする。後はアマゾン・ゴーの「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」のように商品を持って出ていくだけ。買い物後のレシートはアプリに送られるという。

セブンイレブンではキャッシャレス・ストアを「アルゴリズムと予測技術を組み合わせてお客と商品を認識する」としていることから、カメラやセンサーで得たデータから人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して決済するシステムと見られている。

なおテスト店で扱っている商品は飲み物、スナック類、食品、市販薬、非食品アイテムとしており商品ミックスは続けていく。

現在までにセブンイレブンではキャッシャーレス・ストアについての展開は言及していない。

 どうやらアマゾン・ゴーより、お客が自分でスキャンしながら買い物を終わらせる店に拡大の余地がありそうだ。

トップ画像:自分で商品をスキャンして支払いができる「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」は決済後、アプリに表示されるQRコードをレジ近くのスキャン&ペイ・ステーションでスキャンさせる。緑色のライトが点灯することでレジ係が確認。あとは透明な買い物袋に商品を入れて店を出るだけだ。

買い物客がレジに並ばなくても自分で商品をスキャンして支払いができる「モバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)」のPR動画。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。サンフランシスコなど万引きがひどい地域は別として、お客がスキャンしながら買い物を終わらせるモバイルチェックアウト(モバイル・セルフチェックアウト)は大手チェーンで拡大します。理由はコンタクトレスでスピーディ、それにストレスフリーだからです。レジなしコンビニエンスストアのアマゾン・ゴーは1~2品の買い物には便利です。でも合計金額が気になる複数の商品を購入する場合、決済金額をすぐに知りたいのです。でもアマゾン・ゴーではゲートを出てから5分以上、レシートがアプリに届くまで待たされます。言い換えれば商品を手にしていてもゲートをでなければ何を買っているかもさえ分からないということ。確かにシームレスですが、お客は買い物をすべてコントロールできないため若干のストレスがあるのです。商品バーコードをスキャンしながら合計金額を常に確認可能なモバイルチェックアウトは多少面倒かもしれませんが、買い物をお客はコントロールできます。

 現代人は忙しいといっても、支払った金額ぐらいはその場でチラっと確認したいものです。そういう意味では(アマゾン・ゴーの)ゲートをでてレシートを受け取るまで数分待たされるというのは現代人には長すぎます。

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