ニッケグループが、使わなくなったウール衣料品を回収・再生し廃棄ゼロを目指すリサイクルプロジェクト「ワヲナス（WAONAS）」をスタートした。再生ウール繊維を使用した制服を2030年までに10万着販売することを目指すという。

　同プロジェクトは、回収ウールを「服から服へ」と循環させる日本初の取り組みとして始動。導入実験として、2024年4月から私立駒場学園高等学校の制服にリサイクルウールを使用した「循環型学生服」を採用している。また、正しいウールの価値を訴求するため、出前授業「ウールラボ」を学校や企業へ行っている。

　今後は、廃棄衣料品を回収・処理するルートを強化し、より多くを効率的に資源化する体制を整備。プロジェクトパートナーを、サプライヤーからユーザーまで広く募り、ウール衣料品の廃棄ゼロを目指すとしている。

関連記事

ニッケグループが反毛繊維の生産量を10倍に　古着から異物を除去する工程を自動で処理する設備を導入へ

BUSINESS