韓国最大級のヘルス＆ビューティストア「オリーブヤング（OLIVE YOUNG）」が、アメリカ・ロサンゼルスに子会社「CJ Olive Young USA」を設立した。

　2023年時点で米国の美容市場は、全世界5700億ドル（約86兆円）のうち1200億ドル（約18兆円）を占め、これは2024年の韓国ビューティの総輸出額の10倍以上の数値であるという。また、アメリカの消費者は韓国ビューティに対する需要の高まりを見せていて、韓国食品医薬品安全省のデータによると、米国への韓国ビューティの輸出は2020年から2023年まで年平均20％以上伸長。越境ECを通じて世界150ヶ国に展開しているオリーブヤングにとって、北米市場Eコマースに精通した若い消費者層が多いことから重要な市場として浮上しており、同プラットフォームの総売上高に大きく貢献しているという。こういった状況から、オリーブヤングの親会社であるCJグループは、韓国ビューティの世界的な成長を牽引する米国への進出を決定し、グローバルな事業拡大を加速させていく。

　オリーブ・ヤングは今回の米国進出の一環として、商品調達、マーケティング、物流などの主要事業を現地化し、グローバルECプラットフォームを強化。また、米国初の実店舗もオープン予定で、オムニチャネル化を推進する。加えて、ユーザーインターフェイス、決済オプション、商品情報表示もローカライズするほか、現地の消費者データを分析して商品キュレーションを改良、米国の消費者の嗜好に合わせた戦略を打ち出していく。

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